Trantino、Cashとギャングスタ・ラッパーの共通点を語る

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Johnny Cashの3枚組アルバムで、オスカー受賞監督のQuentin Tarantino等がライナーノーツに文を寄せている。5月23日発売予定の『Love, God, Murder』は、Cashの音楽経歴の中で、常に取り上げられているテーマに沿った曲が取り上げられている。Tarantinoは一番暗い面の『Murder』を担当、Cashの妻、June Carter Cashは『Love』のライナーに寄稿し、U2のBonoが『God』の哲学的な曲に言葉を寄せている。この3枚組アルバムはセットでも個別にも購入することができ、貴重な音源やCash自身の書いた文も含んでいる。

 ボックスセットへのTarantinoの文の寄稿は'94年の『Pulp Fiction』で共同脚本を担当して以来の公の文書となる。“Man In Black”のファンだといわれるTarantinoは数年前にカリフォルニア、ビバリーヒルズのFour SeasonsホテルでCashに会ったことがある。その時に感激のあまり痛いほどきつくCashを抱きしめたという。Tarantinoの映画『Jackie Brown』のサントラでCashの曲“Tennessee Stud”が使用されており、また、June Carter Cashは昨年のグラミー賞受賞アルバム『Press On』の中で若い監督についての曲を収録している。

 『Murder』のライナーノーツでTarantinoはこう書いている。「国の中で人々は人種によって分けられていると思っているが、本当は経済状況の違いで区別されているんだ。Johnny Cashのヒルビリーの生活を歌った歌はそのままアメリカの下層階級の奴らの心に響くんだ。ギャングスタ・ラッパー達は自分達のゲットー生活の話とJohnny Cashの未開拓の田舎生活の話がそんなに違わないって事に気がついてるのかな。わからないけど、少なくとも確実なことはJohnny Cashはそれを判ってるてことさ」
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