ラップツアーの暴力問題

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4月3日(月)、ボストンのFleet CenterでのRuff Ryders/Cash Moneyツアーで起こった暴行事件は、今後の複数アーティスト出演のラップツアー開催に多大な困難をもたらすと業界関係者はみている。

DMX、Lox、Eve、Made Man等の出演で行われるはずだったこのコンサートは、5人が刺傷、計6名が病院に運ばれるという楽屋での暴行事件により開演直後に中止となった。ツアーを企画したPhil Caseyは、この騒動が今後のラップツアー開催を困難にする可能性が大きいとみている。「ラップコンサートを行いたくない会場と子供達をコンサートに行かせたくない親達とを相手にしていかなければならなくなる」

Ryders/Cash Moneyツアーはヒップホップで最も人気のある二つのアーティスト集団を引き連れてのショウで、ボストンの事件までは、今まで何の問題も無く、コンサートツアーとして非常な成功を収めていた。現在までのヒップホップツアーの中で、最高の売上を上げているものの一つで、1公演につき、50万ドル近くの売上を上げていた。ツアーの広報担当Glen Millerが公式発言の中で「この1度の事件で、おそらくショウ全体の評価を下げってしまうだろう事は非常に残念である」。と語った。

ヒップホップコンサートの今後についてCaseyがこう語る。「会場の経営者達は今まで何とかしてヒップホップのコンサートを断る理由を探そうとしていたんだ」。4月4日のフィラデルフィアでの公演はキャンセルされた。

ボストンでの刺傷事件に関し、現在のところ逮捕者は出ていないが、事件周辺の関係者によるとボストンのラッパー、Made Manが関係しているという話がでている。ボストンの事件は、楽屋に行こうと警備を押し切って入ろうとした、大人数のグループに端を発したといわれている。
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