メタリカ、著作権侵害でNapsterを訴える

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音楽の違法デジタル配信は“道徳的にも法律的にも間違っている”として、Metallicaは、ソフト会社Napsterと有名大学3校を著作権侵害、デジタル音楽ソフトの違法使用及びRacketeering Influence & Corrupt Organization(RICO)(≒不正組織防止条例)違反で起訴した。

MP3ファイルを簡単に違法交換することが出来るソフトNapsterをデジタル配信しているNapsterと共にSouthern California、Yale、Indiana大学の3校が起訴に名を挙げられている。バンドの発表によると「Metallicaの許可を得ずに、Napsterのサイトを訪れた人達に、著作権のある楽曲や他の録音物を違法に他の人と交換しあったりすることを可能にし、また勧めている事」には複数の団体に責任があり、有罪である。

特に大学の関与に関しての起訴内容としては「Napsterの横行を許しているのは、こういった悪質な窃盗行為を簡単に締め出すことが出来るのに、それをしていない大学側にも責任がある。こういったシステムを利用して違法に音楽作品を盗んでいるのは、“みんながやっているから”と平気で盗みを働く感覚を持つ大学生やそういった連中だからだ」。
Metallicaのドラマー、Lars Ulrichが言葉を続ける。「ほとんどのアーティストと同じように僕らは自分達の作品を非常に大切に思っている。だから僕達の作品が芸術作品としてではなく商品として軽々しく扱われていることには非常に憤慨している。ビジネス的に言えば権利を持たずして使われている海賊版であり、道徳的にも法律的にも許せないものだ」

Ulrichがインターネットの長所、短所についての考えをLAUNCHに語ってくれた。「インターネットがもたらしたものは……まず、間違いなく噂とかが広まりやすくなったね。もちろん、いい面も沢山あるけれど、僕達みたいに幸運にも多くの人に支持されているバンドにとっては、難しい問題を沢山もたらしているね」

本記事執筆時点では、Napsterからコメントは発表されていない。
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