ドン・ヘンリ、ニューアルバムの出来に満足、議会とRIAA(全米レコード産業協会)に不満足

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 5月17日に日本先行発売されたDon Henleyのソロアルバム『Inside Job』が米国にて5月23日(火)発売された。1989年の『The End Of The Innocence』以来初の全曲新曲のアルバムだ。
これまでは社会批判や政治的批評など辛辣なものが多かったが、今回のアルバムは愛や人間の絆,家族などがテーマで甘く包み込む曲が多く含まれている。5年間の結婚生活と3人の子供をもうけたことが曲作りにも大きく影響しているのだろう。

LAUNCHとの対談で、鬱蒼と靄がかかった渋味のある曲を長年聴かされていたファンにとって、このような要素は非常に驚くことであろう、だが、僕は大きな誇りを持って歌っているんだ、とHenleyは語った。

「もしかしたら受け入れてもらえないんじゃないかとか、ある種の人たちに、新聞や雑誌その他マスコミ関連で叩かれ、バカにされるんじゃないかとか、そういうことが頭をよぎった」彼は言う。
「けど、ほら、もうそんなくだらない心配はしなくていい。目の前がパーっと開けた感じだ。妻と子から勇気と力をもらっているので自分に正直になれるし、前向きでいられるんだ。みんなが気に入ってくれれば、それはすごく嬉しいことだ。もし気に入ってもらえなくても、それはそれでまた嬉しいんだ」

 Henleyは『Inside Job』のプロモーションのためツアーを開始した。だが、彼にはもう一つ政治的な大仕事がある。Sheryl Crowと共にミュージシャン仲間と労働権剥奪につながる行為に抗議する運動を指揮し、音楽産業と米国議会に戦いを挑んだ。1976年に制定された著作権法の略式修正案によると、音楽生産物は“賃金労働”として位置づけられており、かくして音楽生産物の所有権を35年経過したらアーチスト自身に帰属するという法案の一部を改訂するという。

「すでにBilly Joelは署名を済ませている。James Taylorが参加し、それに、Mary-Chapin Carpenterも…。まだできたばかりで、完全なものになってないけど、今までCDや楽曲が使用料取得労働に分類されたことは一度もなかった。けれど、そのような分類方法を今確立させようとしている。もしそうならば、そうすればアーチストに帰属する資格がなくなるからだ」と彼は言う。
「説明についてだけど、専門用語など難解な言葉が多すぎて、大まかな所は分かるんだけれど、きちんと人に説明できるときもあれば、うまく言えないこともあるんだ」

運動にはBonnie RaittからPrince、それにHoleのCourtney Loveに至るまでさまざまなアーチストが加わり、精力的な活動を展開している。今月初旬ワシントンで何度が審問会が行われた。

記:Gary Graff、デトロイト発
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