フィオナ・アップル、「ペーパー・バッグ」大合唱現象

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 福岡を最後に来日公演が終了したフィオナ・アップル。彼女の激しい歌声と共にしなやかで妖艶なダンス、それとは対象的にあどけないしぐさが目に焼き付いているファンも多いことでしょう。

 そんなフィオナのアルバム『真実』からの「ペーパー・バッグ」が全米で大人気!ニューヨークのショーではこのイントロを弾き始めたとたん大合唱が起こり、フィオナが面食らってしまうという一幕も。
「思わずオーディエンスの方を見上げて、びっくり!(その頃は)まだシングルにもなってない曲なのよ!」
 人気の秘密は?
「あの歌は、私がこれまで書いた中で最もシンプル。人間関係や絶望といった訴えるテーマは同じでも、他にはない、ある種のユーモアのセンスが込められているの。だからより明るい感じがするし…よりハッピーに聴こえるのよ、きっと。」

 しかしこの大合唱、アーティストとしてのフィオナには少々辛いものだったよう。
「『歌』ってプレイしているというのにそれが自分に聴こえないってのは続ける意志を萎えさせてしまうの。それがアート、音楽ではなくなってしまうのよ。」
と目を潤ませるフィオナ。この音楽に対する信念が、フィオナのフィオナたる所以なのです!
 ちなみに、この曲のビデオ・クリップは彼女のボーイ・フレンドでもある映画監督ポール・トーマス・アンダーソンが手がけ、フィオナがレトロなドレスに身を包みダンスを踊る「ユーモア」のある、素晴らしい仕上がりになってます。
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