これは情熱そのもの

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これは情熱そのもの

カムバックと言えば、Chico DeBargeは、最新アルバム『The Game』で、音楽的才能だけでなく音楽業界で彼独自の特殊分野を切り開こうとする意欲を持っていることをも証明した。

評論家の中には、彼の音楽をブルーカラーの面を持つ音楽と言ったり、ネオ・クラシックR&Bと言ったりする人がいる。しかし、人がどのように呼ぼうとも、Chicoは簡潔なソウルを聴かせてくれる。

これは情熱そのものなんだ。パーソナルなアルバムだ。とても気分がいい……自分自身を表現できて、胸のつかえをおろすことができた」とChicoは言う。

彼は自分自身でLPのほとんどの曲をプロデュースし、共作している。さらに多くの曲でドラムスとキーボードも演奏している。だが、有名人が参加している曲もある。たとえば、「When Can I See You Again」はBrian McKnightのプロデュースであり、「Talk About You」ではBobby Brownとデュエットを組んでいる。Chicoの有名な兄El(ポピュラーグループDeBargeの元リードヴォーカル)はニューバージョンの「Heart, Mind & Soul」に参加しているが、この曲はElが'94年に出したアルバム『Reprise』のタイトルトラックだ。またボーカルのJoe、保守的なラッパーDoug E. Fresh、レーベル仲間のAndrea Martinも『The Game』に参加しているし、1stシングル「Give You What You Want (Fa Sure)」はすでに注目を集めている。

アルバムはアップテンポの曲と心に響くバラードで構成されており、Chicoの解釈によるMarvin Gayeの「'Til Tomorrow」も収録されている。この曲は、もともと、Motownの『Marvin Is 60』というトリビュートアルバムのためにレコーディングされたものだ。

みんなと一緒に仕事をするのは楽しいね」とChicoは言う。

Doug E. Freshが夜中にやってきてリズムマシンをやる。朝の5時だったかな。トラックはもうできあがっていたんだけど、リズムマシンでサウンドがどんな感じになるか確認することにしたんだ。Bobby Brownのことはよく知らなかったんだけど、曲の内容から彼が最適だと思った。本当に楽しみながらアルバムを作ることができた。自分自身を表現することができて、とてもうれしい

Chicoは、有名な家族の期待を裏切らずにすんでいるようだ。13人兄弟の末っ子で、ミシガン州のグランドラピッズに生まれた彼は幼い頃から音楽に親しんでいた。彼の兄と姉は'80年代にDeBargeとSwitchという2つのグループで活躍した。彼が音楽の道に進むのは当然だったのだ。

『The Game』は、実際には、Chicoの3rdアルバムである。'98年に『Long Time No See』をひっさげて突然カムバックし、ゴールドディスクに輝いた。

このアルバムの成功のおかげで、'86年のデビューアルバム『Chico DeBarge』を出して以来のカムバックを果たしただけでなく、社会復帰を果たすこともできた。最初にLPがリリースされてから間もなく、Chicoは麻薬の罪で6年の刑を受けた。

実際には5年8か月を刑務所で過ごした」とChicoは言う。

刑務所での生活にも、看守からの「またすぐに戻ってくるさ」というあざけりにも耐えた。Chicoは彼らを見返すことができたわけだ。

'94年に釈放された後、元の生活を徐々に取り戻し始めた。それは、音楽の世界に戻ることだった。Kedar Entertainmentとの契約は、幸先のよいスタートになった。

今彼が必要としているのは、自分自身を表現できる自由だけだ。

“The Game”は学習、成長、熱意を表している」と29歳になったChicoは言う。

俺の音楽は聴いたとおりさ。この32か月に俺が経験したことを表現している」。

そして彼の最新の音楽活動の成果を聴けば、Chicoが無為に暮らしていないことは明らかだ。彼はゲームに勝ったようだ。

by Ann Brown

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