<B'z LIVE-GYM Pleasure 2000“juice”>@嵐の千葉マリンスタジアム緊急レポート

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 2000年8月9日、千葉マリンスタジアムで行なわれた<B'z LIVE-GYM Pleasure 2000“juice”>は、数々のB'z伝説の一遍となるであろうライヴだった。

 どんよりと立ちこめる雲の間から、時より月が顔をのぞかせた夕暮れどき。「Pleasure 2000~人生の快楽~」で幕を開けた。しょっぱなから、スタンド席まで届きそうな程に長い花道を右に左に走りまくる稲葉と松本。ステージ後方のスタンド席までビッシリと埋め尽くされた客席が一斉に波を打つ。ベストアルバム的選曲で行なわれる“Pleasure”シリーズの醍醐味とも言うべく、曲は「ZERO」「BLOWIN'」と続いた。

 巨大なトラスとシャープな照明、そして空には稲光り。「May」のラストでバスドラがドスッと響いたとき、私の位置から見るとちょうどステージ真後ろの空に稲妻が走った。雷鳴こそ聞こえないものの、確実に嵐は近付いていた。そして、稲葉が松本を“嵐を呼ぶ男!”と言って紹介すると「OH! GIRL」が始まった。ステージングのスピード感を落とさず、歌も演奏も完璧なクオリティを保っている。しかし無情にも、雨と雷は激しさを増していく。猛烈な雷雨の中での「ALONE」。ストリングスの音色とダイナミックなバンドサウンド、そしてズブ濡れのメンバーたち。例えようがないぐらい、ドラマチックな瞬間であった。

 本編13曲目の「LOVE PHANTOM」が終わったあと、しばらくの沈黙があった。そして稲葉の口から、“あと2曲でライヴを終了する”という決断が告げられた。どこかで怪我人が出たらしい。何より、これ以上ライヴを続けることは危険であると同時に、機材のコンディションを保つことも不可能だからであろう。納得がいかないのはファンだけではない。常に最高のステージを作り続けているB'zのことだ。いくら自然の猛威という不可抗力にせよ、最後まで演奏できなかったことが悔しく無いわけがない。だからこそ、「juice」と「ギリギリchop」という2曲をラストに演り、あの状況の中での限界、まさしくギリギリのステージングを観せてくれたのではないだろうか。

“中途半端なステージになってゴメン。今日ここで、一緒にびしょ濡れになってくれたみんなのことは覚えてます。また会いましょう”
稲葉は最後にこう言って、ステージを降りていった。
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