長田剛が語るシングル「またどこかで逢おうよ」と“ハマリモノ”

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その反響の大きさを受けて、2000年9月1日にシングル「またどこかで逢おうよ」、そして9月27日に3rdアルバム『Stand』をリリースするAfter me。Vo&G担当で、ほとんどの作詞・作曲を手がける長田 剛氏に、今回インタヴューをお願いしました。




9/1リリースの
マキシ・シングル
「またどこかで逢おうよ」

――まずは『ハマリモノ』の反響を、長田さん自身はどのように受け止めていますか?

長田:
これはね、6/21に「悲しみのない世界」ってシングルをリリースしたんですけど、このときバラードらしいバラード作をシングルにするのは初めてだったんです。で、改めて"After meの魅力の一つであるバラード面をじっくり聴いてもらおう"ということから、メロディが引っ張っている感じの曲ばかりをダイジェスト盤として収録し、作ったものなんです。

僕らのバラードは、裸に近い感じで聴かせている作品だと思ってる分、そういう所で評価してもらえたのは、素直に嬉しいことだと思ってますね。だけど、自分たちはバラードだけが持ち味ってわけではなく、あくまでも僕らの中の一部だと思ってるので、正直、客観視した言葉は言えないんだけど……。

でも、バラード面で評価されたってことは、ソングライターとして評価されてるってことだとも思うから、そこは「いいことだな」とは素直に思ってます。


――実はAfter meって、多彩な表情を持った、とても人間味臭いバンドですからね。

長田:
確かに。昔は"メロディにスポットが当たっていた"感じが強かったけどね。もともとメンバーみんな、キャラクターが濃いでしょ。だからようやく最近、各自の味へスポットが当たってるってこと自体が嬉しいんですよ。ある意味バンドって、綺麗にまとまりすぎてない方がいいバンドって感じがするんです。僕ら、そういう意味ではキャラクタ-的にアンバランス感は醸し出してるし、そこへ光が当たってるってことは、バンドとして強い評価を受けているってことなのかなとも思ってる。

――ライヴを見てると、各自の濃いキャラクターは演奏面、MC面ともに、全開で出てますもんね(笑)。

長田:
そう。最近は、そういう所が作品の音にも反映されてきてるなって気がしてますね。

――長田さん自身も言ってましたけど。After meって一般的には、その"良質なメロディ感"を強く支持されてるバンドじゃないですか。でも実際に演ってる側って、その辺の意識ってどうなのかなって興味もあるんですが。

長田:
僕は「メロディ重視の、絶対にいい曲を作ってやろう」って意気込みは、そんなに強い方じゃないと思うんです。だけど、自分が一リスナーとして"良いポップソングの定義"を考えた時に、"その人らしいメロディや節回しがあったうえで、そのメロディがちゃんと聞こえてくる"というのが重要な要素だとは思ってる。だから、やっぱり自分で楽曲を作る時も、自然とそういう想いを作品へ込めていくという面はあると思う。

――今回、9月にリリースされたシングル「またどこかで逢おうよ」を含め、長田メロディを聴いていて感じるのは、メロディに言葉を乗せていると言うよりも、感情の揺れ動くままに言葉とメロディが同時に生まれているんだろうなって印象なんです。それを具体的な形へ昇華してるんだろうなと。

長田:
最近は、言葉とメロディが自然と一緒に出てくるようにはなってきてますね。でも、僕は常々、メロディって言葉にならない感情の表われだと思ってるんですよ。詞は後からどんな風にも加工できちゃうけど、メロディは、原始的な自分の心とダイレクトに繋がっているものですよね。だからこそ最近の僕は、最初に言葉ではなくメロディとして出てきた感情を、どういう言葉に置き換えられるんだろうってことを突き詰めながら、詞を書いてる。

だから、メロディが生まれた時の、真実の自分の気持ちに、どんどん近づいていきたいって言うか……。また綺麗なメロディ自体、作ろうと思って作れるもんじゃないとも思ってるんですよ。実際に自分らの中にいつまでも残っていく本当に良い曲と言うのは、作為的じゃなく、本当に自分自身の中から自然と沸き出てきたメロディこそが基点になってる楽曲が多いですよね。


――その言葉に反論するわけじゃないですが、でもやっぱり長田さんの楽曲の魅力は、良質なメロディと同時に、自分の"情けない気持ち"さえ素直に露呈した詞にあると思うんです。変に格好つけてないからこそ、逆に生々しく感じてしまうっていうか。

長田:
歌詞に関しては、"自分の中の弱さ"を出してしまう所って、絶対にあると思います。きっと僕が何で音楽を欲してるかと言ったら、"満たされてない"からだと思う。その"満たされない何かを補うため"に表現へ向かってるっていうか。特に、最近の自分は常々思っている気持ちをどんどん自然に、作品へと吐き出せるようになってきている。だから、新作アルバムの『Stand』なんか、自分で自分の書いた想いに共感してしまってるし。当時の僕自身の気持ちを、そのまま作品の中へ残せたんだなって、今、再び聴き返しても、素直にそう思ってしまいますもんね。

取材・文●長澤智典


※アルバム『Stand』に関する詳しい内容は、こちら
 

サンプリングCD
『BALLAD SPECIAL CD
"ハマリモノ"』

(配布は終了しています)

After meの長田 剛さんから
メッセージビデオが
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11/17(金) 仙台・MA.CA.NA.
  ※10/7(土)よりチケット発売 〔問〕G.i.P 022-222-9999
 11/21(火) 名古屋・ハートランド
  ※10/7(土)よりチケット発売 〔問〕ジェイルハウス 052-936-6041
 11/22(水) 心斎橋・ミューズホール
  ※10/7(土)よりチケット発売 〔問〕グリーンズ 06-6882-1224
 11/24(金) 福岡・ビブレホール
  ※10/21(土)よりチケット発売 〔問〕キョードー西日本 092-714-0159
 12/ 3(日)  新宿・LOFT
  ※10/7(土)よりチケット発売 〔問〕HOT STUFF 03-5720-9999

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