ソロとグループの両面で実力を発揮

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ソロとグループの両面で実力を発揮

The Wu-Tang Clanは間もなく発売されるアルバムのプロモーション活動の一環として8月18日に満員のHouse Of Bluesに登場、ど派手なパフォーマンスを決めてみせた。

彼らにとってロスアンゼルス地域でのコンサートは、'97年に行なったRage Against The Machineとのツアー以来のことである。

ソールドアウトになった会場に観客が詰め掛ける中、Wu-Tangの関連グループKillarmyがオープニングを務め、来年2月のリリースが暫定的に予定されているサードアルバムからいくつかのトラックを披露した。少しの休憩を挟んでRzaが登場し、The Wu-Tang Clanのショウがスタート、アルバム『Bobby Digital』から「Daily Routine」「Domestic Violence」「B.O.B.B.Y.」といった過去のヒット曲を演奏していった。

その夜の司会を務めたRzaはWu-Brothersの全員(もちろん獄中にいるOl' Dirty Bastardを除いて)を一人づつステージに呼び出し、ソロパフォーマンスでショウに参加させたのである。

最初に現われたのはGenius/Gzaで、「Liquid Swords」「Crash Your Crew」
「Breaker Breaker」といったヒットを連発した。彼はまたMasta Killahのサポートを得て目の覚めるような「Dual Of The Iron Mic」を披露したが、Masta Killahは後ほど「Da Mystery Of Chessboxin'」のヴァースを吐き出し、観客の一部を喜ばせた。

続いてはInspectah Deckが『Uncontrolled Substance』からの「Protect Ya Neck」と「Rec Room」の出だしのヴァースで自身のリリシズムを表現してみせた。さらにU-Godが「Bizzare」と「Dat's Gangsta」をたたみかけた。

次にCappadonnaが登場して'98年リリースの『Pllage』から「Run」を演奏、「Winter Wars」からの名ヴァースも披露した。続いてRaekwonが「Incarcerated Scarface」「Verbal Intercourse」「Yae-Yo」といったお馴染みのWuナンバーを聴かせた。Ghostface Killahのセットには「Nutmeg」「Apolo Kids」「Child's Play」といった自身の『Supreme Clientele』からの曲が多く含まれていた。

最後は明らかに聴衆のお気に入りであったMethod Manが「Bring The Pain」でステージに飛び出してきた。喉頭炎の兆候がわずかにあったものの、このJohnny Blazeはテーマ曲の「Method Man」や子飼いのStreetlifeが登場した「Dangerous Grounds」といった曲を披露して、比較的やすやすと観客を乗せてしまった。

またMethはWu-Brotherのことを忘れるはずもなく、観客をリードして「Shimmy Shimmy Ya」のフレーズを唱和させることで獄中のODBにトリビュートを献上したのである。

しかしながら、当夜のハイライトは疑いもなくグループによるナンバーであった。Cappadonna, Ghostface Killah, Raekwonが揃って披露した'95年の性的に露骨な「Ice Cream」はすべての女性客を興奮させたが、もうひとつの歓迎すべきハプニングはFunk Doctor Spock自身の登場である。

Redmanは仲間のMethod Manをアシストして、昨年リリースされたデュエットアルバム『Blackouts!』からの「Da Rockwilder」を大袈裟にしたヴァージョンで演奏! The Wu-Tang Clanはさらに「Wu-Tang Clan Ain't Nothing To F--k Wit」「C.R.E.A.M.」「Triumph」といった名曲を連発した。この夜のエンディングはGhostface Killahによる最新シングル「Cherchez La Ghost」の披露で、Rzaは11月7日にリリース予定のWuのアルバム『The W.』を買うように観客に告げてステージを締めくくった。

オーディエンスの多くがコンサートの次の日に予約注文を入れたことは間違いないだろう。

by Nathan Goodly

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