“After meの素”が強く出た3rdアルバム『Stand』

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LAUNCH_JAPAN/After_me『Stand』インタヴュー


自分の中から沸き上がる一番素直な感情が具現化した形。

それがAfter meの長田 剛(Vo&G)の場合、メロディだと言う。その根源となる想いを突き詰めていったのが、彼の書く詞世界。が、最近の長田は、「
詞とメロディの両方が自然と生まれてくる」とも語っている。

今回のインタヴューは、前回のサンプリングCD『ハマリモノ』、シングル「またどこかで逢おうよ」のインタヴューに続き、ソングライター長田の創作観を主軸に、新作アルバム『Stand』の話へと、想いを繋いでいきたい。



9/27発売の
After me、3rdアルバム
『Stand』

長田:
歌詞に関しては、"自分の中の弱さ"を出してしまう所って、絶対にあると思います。きっと僕が何で音楽を欲してるかと言ったら、"満たされてない"からだと思う。その"満たされない何かを補うため"に表現へ向かってるって言うか……。だから、新作アルバムの『Stand』は、自分で自分の書いた想いに共感してしまってるし。

――その新作アルバム『Stand』に対してなんですが、収録された楽曲の詞を読んでると、"傷つくのを恐れ、自分に有利な方へ自己完結しようとしてる。だけど、そうやってる自分自身の姿自体にも、情けなさを感じてしまう"。そんな"独りよがり"的な視点が、いろんな物語の中へ出てるなって気がするんです。

長田:
自己完結的な面や、独りよがりな部分は、多分あると思います。でも昔に比べたら、今の方が答えを出そうとはしてると思う。昔はもっと投げっぱなしな感じって言うか……。でも、その時の自分は、本当に答えを探してる最中だったし、その想いがリアルだったからこそ、あの頃は途中経過の想いしか作品には出来なかった。でも今は、もっと"答えが出そうな感じ"にまで近づいてきてると言うか。独りよがりな所は残しつつも、自分自身の想いを掘り起こしてるうちに、どんどん確信へ近づいてきてるって感じが、最近はしてます。

――長田さんって、決して "強がる詞"は書かない人ですよね。

長田:
やっぱり、普段の自分を見てて「ダメな奴だな」って思う分、そこを自然と出すしかないなって(笑)。「自分はこれだけ強いから、ついてこいよ!」とは、間違っても言えない。昔から自分は、強い人のポップソングを必要としてなかったですよね。それは、自分が必要としてた姿が、そこには無かったからだったし。昔から、何気ないものにこそ真実があると思ってたからだと思う。

――もしや長田さんは、自分で作った楽曲で、自分自身を救ってた面もありました?

長田:
今でもあるでしょうね。もちろん音楽を演ってるからには、「人とコミュニケートしたい」という気持ちも凄く強いし、それを発信してるって自覚もあるんだけど。でも、そうやって発信出来ているのも、まず本当の自分自身を素直に表現出来てるからなんですよ。思うに、個人的なことを何か言ってる"独白"みたいな歌こそが、本当は一番強い曲なんじゃないかな。「君」すらも出てこない、独り言みたいに自分の気持ちのみを発信してる歌こそ、一番強烈に想いが詰め込まれてる作品って言うか……。

――新作アルバム『Stand』には、そういうパーソナル面を徹底的に押し出した歌って、いくつか入ってますよね。

長田:
アルバムの核となってる「Stand」や「カーテンを開けて」なんて、凄くパーソナルな歌だと思う。でもこのアルバムには、それだけじゃなく、「どこへも行かない」のような、他人と一緒にいると、否応なく違う自分の人格が見えてくるって感情を曲にした歌も、何曲か入ってるし。かなりいろんな試みは演ってますよ。

――他人を通すことで、また自分の違う面を発見出来るというのは、分かる気がします。

長田:
「何で分かり合えなくなっちゃったんだろう」と思った時に、自分の譲れない部分だったり、自分が大切にしてる部分や、その人と居たら崩れちゃう部分とかが見えてくる。そうやって人を基準にすることで、また自分自身のことを考えられたりもするし。

――After meの楽曲って、ホント特別な存在じゃない、何処にでも居る普通の人の感情を言葉にしてる印象も強く受けますね。

長田:
僕自身が特殊な人間じゃないから(笑)。もちろん自分なりのアクや、自分ならではの言葉選びというのはあるけど、大枠で捉えたら、誰でも思えてることを書いてる……と言うか、僕が書いている想いは、誰もが日常的に抱えてるものだと思ってるんです。

――その言葉がストレートに響いてくるからこそ、なんか心を支えてくれる、バイブル歌のような気分にもなってしまうのかなぁ。

長田:
よく人には「ひねくれた歌詞」とか言われるんですけど、言ってもらったように、自分ではストレートに(想いを)書いてるつもりなんですよ。あとは、人それぞれがどう捉えてくれるかって問題だと思ってるから。

――あと、アルバム全体としても、すごくバンド感が出てますよね。ある種、「メンバー全員が、自然体でナチュラルに自分たちをさらけ出した作品だな」って印象も、強く受けました。

長田:
確かに、今までの作品の中でも、一番"After meの素"が出たアルバムになったと思う。自分たちで聴いてても共感してしまえる、After meの一つ大きな土台を作れた、今後の発展へ繋がる大きなアルバムですよ。

取材・文●長澤智典


先行マキシ・シングル
「またどこかで逢おうよ」


After meの長田 剛さんから
メッセージビデオが
届いています!







先行シングル
「またどこかで逢おうよ」の
プロモーション
ビデオが観られます!





● After me Tour '00 "Rule the world"Tour

 
11/17(金) 仙台・MA.CA.NA.
  ※10/7(土)よりチケット発売 〔問〕G.i.P 022-222-9999
 11/21(火) 名古屋・ハートランド
  ※10/7(土)よりチケット発売 〔問〕ジェイルハウス 052-936-6041
 11/22(水) 心斎橋・ミューズホール
  ※10/7(土)よりチケット発売 〔問〕グリーンズ 06-6882-1224
 11/24(金) 福岡・ビブレホール
  ※10/21(土)よりチケット発売 〔問〕キョードー西日本 092-714-0159
 12/ 3(日)  新宿・LOFT
  ※10/7(土)よりチケット発売 〔問〕HOT STUFF 03-5720-9999
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