これぞジャパニーズ・ヒップホップ・カルチャー

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これぞジャパニーズ・ヒップホップ・カルチャー

『B-BOY PARK2000
約束の土地で…』
2000年11月22日発売
(2,854 tax incl.)
株式会社デジキューブ





M01
「Intro - B-STREET(GO STEPPERS GO) / DJ BEAT」
M02(試聴部分0:51~1:21)
WARNING 21(21世紀への警告) / Cake K&Create Class
M03
「B-BOYS JAMS(KOOL HERC Message 01)」
M04
「DOWN BY LOW(Live at YOYOGIPARK) / KICK THE CAN CREW Feat. CRAZY-A」
M05
「OLD SPORTS JAM / DJ BATTLE '99 FINAL 4」
M06
「13:00 CRAZY-Aの開始合図」
M07
「GENERATION JACK / RUFF RHYMERS」
M08
「ILLMURA Free Style」
M09
「We Are The Wild (DJ KRUSH Remix) / Gathering Of The All Stars」
M10
「B-BOYS JAMS(KOOL HERC Message 02)」
M11
「DJ BATTLE 2000 Digest(8/31 @ ASTRO HALL)」
M12
「バトルの「B」(Live at YOYOGI PARK) / CUE ZERO featuring DOHZI-T / SIMON JAP from Justy Ace」
M13
「BODY ROCK / CRAZY-A」
M14
「MC BATTLE 2000 CHAMPION FINAL STAGE(9/2 @ HARLEM)」
M15
「PANEL DISCUSSION(9/2 @ BX CAFE)」
M16
「MOTOY Free Style」
M17(試聴部分0:00~0:30)
ROCK DA HOUSE 2000 / DJ BEAT Feat. DONALD-D
M18
「B-BOYS JAMS (KOOL HERC Message 03)」
M19
「B-BOYS BATTLE 2000発表 (9/1 @ ON AIR EAST)」
M20(試聴部分01:46~02:16)
We Are The Wild (Original Version) / Gathering Of The All Stars
M21
「Outro - B-BOYイズム(Live at YOYOGI PARK) / RHYMESTER」

【試聴曲ひとくちメモ】
M02WARNING 21(21世紀への警告) / Cake K&Create Class」(試聴部分0:51~1:21)
1989年、JAPANESE HIP HOP黎明期に開催された「DJ Underground Contest Vol.2」。その名の通りアンダーグランド・シーンだったDJ大会のエントリーの為に制作されたCake-K & Create Classによる『WARNING』。
当時、アーティストや関係者から絶大なる評価を受け伝説の秘曲として崇められていたこの曲を本サントラ収録の為に当時のメンツで再現(リメイク)。
21世紀への警告、Cake Kの小粋なライミングに、業師DJ BEAT&DJ SEIJIのミニマルなスクラッチが絡み合う。

【試聴曲ひとくちメモ】
M17ROCK DA HOUSE 2000 / DJ BEAT Feat. DONALD-D」(試聴部分0:00~0:30)
誰もが一度は聞いたことあるはず、DONALD-Dの“Rock The House YEAH !”の軽快な掛け声が、アルバムの中では一際キャッチーなDJ BEATのオケにのせミレニアム・ヴァージョンとして復活!
オリジナルの匂いを残すよう、スクラッチに限ってはあえてシンプルに展開。ほんといい曲です。

【試聴曲ひとくちメモ】
M20We Are The Wild (Original Version) / Gathering Of The All Stars」(試聴部分01:46~02:16)
ご存知、『B-BOY PARK 2000』のテーマ・ソング! 走馬党、FG、UBG、雷家族、MURO、CAKE-K-SWEET、そしてCRAZY-A、38人のHIPHOPに寄せる想いがヒシヒシと伝わってくる日本語ラップの集大成的楽曲。間違いなくアンセムとして後世に語り継がれることでしょう。
ビックバンドの美味しいイントロは、各バトルの審査結果発表のBGMとして使用され、勝者、敗者、そしてオーディエンスの喜怒哀楽を十二分に引き立ててくれた。


ZEEBRA、ラッパ我リヤらの新作がチャート上位に食い込む好セールスを記録し、一般レべルにも広がりつつあるジャパニーズ・ヒップホップシーン。

着実に進化し続け、高い音楽性を持つアーティストが魅力的な作品を発表しているだけに、今までヒップホップには興味がなかったような一般の音楽ファンからも注目されているのは当然の成り行きといえるだろう。

しかし、それに伴い様々な誤解がまかりとおっているのも事実。

例えばお馴染みの“B-BOY”という言葉。ラップ好きでそれっぽい格好をしている若者、みたいに勘違いする人もいるようだが、“B-BOY”の“B”はブレイカー、つまりブレイクダンスを踊るダンサーの“B”が由来である。

日本ではヒップホップのカルチャーとしての奥深さは無視されがちで、表層的なスタイルやファッションで語られることが多かった。実際、シーンの当事者たちにとってヒップホップに対する誤解や編見は数を挙げるとキリがないらしい。そして、B-BOY PARKとはこうしたヒップホップのカルチャーとしての側面にスポットをあて、シーンを正しい方向で盛り上げていこうとする一大イベントである。

▲B-BOYバトル
2000/9/1 On Air East
今年も8月31日から9月4日までの4日間、渋谷のクラブ、ライブハウスなど複数の会場で、DJやMC、ブレイクダンスのコンテスト(“バトル”と呼ばれる)、アーティストや関係者、オーディエンスがそれぞれの立場で意見交換しあうパネル・ディスカッションなど様々な催し物が行われた。そして、最終日には代々木公園の野外ステージで今のヒップホップシーンを語る上で欠かすことのできないアーティストが総出演、18,000人の観客を前に白熱したライブ・パフォーマンスを繰り広げた。

ストリートから始まった日本のヒップホップシーンの功労者であるROCK STEADY CREW JAPANのCRAZY-Aを中心にヒップホップを愛する仲間によってすべて自主的に運営されているイベントだけに、一度体験するとアーティスト、オーディエンスの両方がどれほど真剣にカルチャーとしてのヒップホップを愛しているかがひしひしと感じられて胸を打たれる。

そして、そして残念ながらこのイベントを体験できなかった人も、2000年B-BOY PARKのサントラ『B-BOY PARK2000 9/3約束の土地で…』を聴けばその熱さが必ず伝わってくるはずだ。

ヒップホップの4大要素(DJ、MC、ブレイクダンス、グラフティ)の全てにスポットをあてるべく様々な催しが行われるB-BOY PARKだけにそのサントラも工夫されたものとなっている。

▲代々木公園野外ステージ
2000/9/3 On Air East
ブレイカーのショータイムBGMとしてDJ BEATが書き下ろした「B-STREET(GO STEPPERS GO)」で幕を開け、フリースタイル(アドリブ)で繰り出されるラップに驚嘆のMCバトルやDJバトルの上位入賞者4人がぶちかます究極のコスリ合戦、日本を代表するラッパーがオールスターで出演した「We Are The Wild」までじつにバラエティー豊かな内容。

少しでもヒップホップに興味が会って、その現場の雰囲気を味わってみたいと思っている人には是非聴いて頂きたいアルバムだ。

by K.O.D.A

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