オジー・オズボーンらが有料テレビ局を訴える

11月17日（金）、Ozzy Osbourneとそのマネージメント会社、Ozzfest 2000に出演した数名のアーティストらが、今月上旬に放映されたペイ・パー・ヴュー・テレビの中で、ハードロックツアーの映像を無許可で使用した疑いのあるメディア会社3社に対し、ロサンゼルス米地方裁判所に2000万ドルの訴訟を起こした。

伝説のロッカーと共に訴えを起こしているのはPantera、 Godsmack、Disturbed、Static-X、Methods Of Mayhem、Soulfly、Kittie、Slaves On Dope。一方、訴えられているのはMCY.com、衛星放送のDirecTV、InDemandの3社。

Osbourneとそのマネージメント会社は、著作権法違反、商標希釈および侵害、アーティスト名および肖像の不法盗用、回復不能な名誉毀損、バンドのアーティスト映像の侵害、ツアー創作管理の侵害で訴えている。また、この訴訟にはOsbourneの15歳になる息子Jackも参加しており、肖像の不正使用を主張している。

訴訟によれば、もともとMCY.comがインターネットで無料配信するために、ツアーの最終公演の映像使用を許可されていた。にもかかわらず、DirecTVおよびInDemandの有料テレビ放送局と一律20ドルで契約を交わしたことが問題となっている。

Ozzy側によると、本来の目的は有料テレビ放送ではなく、2回限りの無料インターネット放送で映像を使用することだった。スポークスパーソンは声明の中で次のように述べている。
「ペイ・パー・ヴュー方式で画像を流されたバンドは画質の悪さに憤激しています。あれはもともとテレビ放映用ではないのです」
「それに、画像を使われたアーティストたちは何の賠償も受けず、彼ら（所属音楽出版社）が放映に必要な権利を認可した事実もありません」

11月20日（月）、MCY.comはこの訴訟を受けて、犯罪になるようなことは何も行なっていないと返答。
「MCYとOsbourne Managementとの契約、そしてウェブ放送と放映の権利は明確で、曖昧なところは何もありません」とスポークスパーソンは声明の中で述べた。
「MCYはOsbourne ManagementにOzzfest 2000のペイ・パー・ヴューテレビの放映権料を支払った。Osbourne Managementにはその収益金の一部が継続的に支払われる予定です」

その声明で、MCY.comはさらに次のように付け加えた。
「MCYにとってアーティストの権利は今まで常に最重要事項であったし、今後もそうです」

Neal Weiss、ロサンゼルス