演奏力、テンション。ともに激しく上昇中!

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演奏力、テンション。ともに激しく上昇中!

NO? YES!!のライヴを観るのは半年以上ぶりになる。

前回観たときの彼らは、全国ネットのインディーズ番組で紹介されていたこともあり、かなりな注目株として多種多様なファンがライヴを盛り上げていたことを記憶している。その中で私は、ライヴ中終始お手製のポンポンを振りかざしている客席の光景に、少しばかり違和感を感じていた。

確かにNO? YES!!の楽曲はポップだし、タテ乗りもヨコ乗りもある。けれども、果たして彼らのライヴで、この曲に、このリアクションはアリなのか? という問答を自分の中で繰り返していたのだ。

そんな小さなトラウマを抱えながら、11月17日、ON AIR NESTの扉を開けた。満員とは言えないけれども、入りはなかなか。客席の空気にも幾分かの緊張感が漂っている。

1曲目は、新曲だというのにグイッとオーディエンスを惹き付けるパワフルなポップチューン。ともすると甘いだけの軟派なノリになりがちなこのテの曲を、キッチリと固めのバンド・アンサンブルでまとめ上げながら、キャッチーな歌メロを活き活きと響かせる。演奏力が確実に向上していることを強く印象づけるオープニングだ。

いや、オープニングだけではない。複雑なリズム・パターンの楽曲をピシャリと決めたライヴ後半、鳩尾に強烈な蹴りをお見舞いされたかのような、息の止まる感覚を味わった。

数カ月前のライヴから、バンドの演奏もファンのリアクションも変化していたことはスタッフから聞いて知ってはいたものの、この日自分の目で確かめたことによって、彼等のグルーヴは間違いなく上向きであることを確信した。

               文●望木綾子(00/11/28)

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