20世紀のコレクターズ、ここにあり!~ベストアルバム・リリース~

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20世紀のコレクターズ、ここにあり!

20世紀最後を締めくくる!? まさに、その言葉こそ相応しいベスト盤が登場した。
『SILVER SPRUCE~THE BEST OF THE COLLECTORS AGAIN~』と題された、通算3枚目となるTHE COLLECTORSのベスト・アルバム。

前ベスト盤『GOLD TOP~The Best of The Collectors~』が、'91~'95年時のTHE COLLECTORSを総括した作品。
そして、今回の『SILVER SPRUCE~THE BEST OF THE COLLECTORS AGAIN~』は、'96年から2000年までのTHE COLLECTORSを総括した内容へと仕上がっている。

「内容は…!?」。そんなの「最高!」に決まってんじゃん。
…と言うわけで今回は、ベスト盤『SILVER SPRUCE~THE BEST OF THE COLLECTORS AGAIN~』。
そして、2月1日にリリ-スされる、最新アルバム『SUPERSONIC SUNRISE』の話も交えながら、加藤ひさし氏(Vo)の取材をお届けしよう。


『SILVER SPRUCE
~THE BEST OF THE COLLECTORS AGAIN~』

TRIAD/HEATWAVE COCP-50436
2,940(tax in) 発売中!

1.TOUCH-all the boys gotta be tough-
2.百億のキッスと千億の誓い
3.TEENAGE FRANKENSTEIN
4.センチメンタル・スウィート・ハートエイク
5.GLORY DAYS
6.CASH & MODEL GUN
7.涙のレインボー・アイズ
8.BUTTERFLY KISS
9.GIULIETTA
10.クルーソー
11.LOVE SICK
12.嘆きのロミオ
13.GIFT




スーツ姿で現われたおしゃれな加藤ひさし氏。
御歳40歳には見えません。


そんな加藤氏から、メッセージが届いています!

――もう、新しいベスト盤が出るほどの月日が経過してたんですね。なんか、その現実にビックリしちゃってるっていうか…。

加藤:
まぁベスト盤というのは、レコード会社側が企画を持ち上げて作るものじゃないですか。自分らとしては、嫌だというのもなければ、良かったというのもないし。ただ、前にベスト盤『GOLD TOP~The Best of The Collectors』を出したのが'95年だったでしょ。あれから5年経ってるわけだけど、「今のTHE COLLECTORSのベスト盤を欲しい」とファンの人達に言われても、現実、'95年までのしか無いわけじゃない? 「じゃあ改めて、今までの歴史を集約させたベスト盤を作り直します」と言っても、これまで出したシングルを全部収録しただけで、も~いっぱいになっちゃうでしょ。ならばと素直に、'96年以降からの楽曲を集めた形として作ったんですよ。

――選曲は、加藤さん自ら?

加藤:
自分でやりました。選曲自体も、やっぱり「シングルは外せないな」ということで、シングルを中心にしながらも、アルバムの中で評判の良い楽曲を選んだぶん、あまり迷うことなく決まりましたね。

――でもTHE COLLECTORSの本質って、シングルというよりは、やっぱりアルバムの中へ入ってる楽曲達じゃないですか。その辺での葛藤というのはありませんでしたか?

加藤:
確かにシングルと言うのは、万人向けというか、"みんなのもの"というのを意識して作るぶん、どうしてもバンドの持つ一番エグい部分は出にくいんですけど…。でもベスト盤というのは、そのバンドを知るための窓口でもありますから。「このベスト盤を聴いてもらって、幾らかでもTHE COLLECTORSに興味を持ってもらい、オリジナルのアルバムを聴いてもらえたなら」というね。もぅ、そういうためのものですから。

――まぁ、確かにそうですね。ところで、収録してる楽曲って、セルフ・プロデュースを行ない始めた『HERE TODAY』『BEAT SYMPHONIC』へ収録した作品が主軸になってますよね。しかもその2枚って、バンドの本質的な面を色濃く表わしたアルバムだったわけで、そこがメインになってるというところが、またポイントかなぁと思って。

加藤:
まぁ、あの2枚のアルバムは、好き勝手と言えばそうなんだけど。「すべて自分達の手で作るからには、すべての責任を自分達で取らなきゃいけない」と言う重荷を感じていたりとかもしてたんですよ。そういう、いろんな心情を伺える楽曲が多く入ってるということは、単純に嬉しいことだよね。

――でも自由奔放に出来るって、バンドとしては理想的な形じゃないですか?

加藤:
確かにそうなんだけど。たとえば親にさ、「お前、一生遊んでていいぞ」と言われたら、嬉しいどころか、逆に不安になるじゃない。それと似たような、「嬉しいんだけど、でもどうしようかな!?」みたいな。それを考えれば、“ある程度の縛り”ってあった方がいいんですよ。やっぱほら浮気も、奥さんあってのものになるじゃない。学校だってそう、規則があるから自由を求めて反発する。それと一緒で、自由すぎると逆につまんなくなるんですよ。

――あ~、確かにそうかもしれませんね。

加藤:
それとね、今回のベスト盤には、全部で7分くらいなんですけど、CD-EXTRA仕様としてベスト盤へ収録した7枚のシングル曲のビデオ・クリップを1分ずつくらい入れてるんですよ。うちら今まで、ライヴ関係の映像は出してるけどPV集と言うのは出したことなかったから、ファンにとってもこのPV作品達は、凄く貴重な資料になると思う。とくに今回のベスト盤はさ、"20世紀を締めくくる最後の作品"って意味もあったじゃない。だからこうやってクリップ集を付ける云々じゃないけど、“20世紀のTHE COLLECTORSを総括する”と言う意味で、ある種、作ることにも前向きでしたしね。そして2001年の2月には新しいアルバム『SUPERSONIC SUNRISE』も出ることだし。とくに新作アルバムは、ホント、21世紀のTHE COLLECTORSを語るうえでは欠かせない、まさに新たな章を告げる作品になったと思うから、楽しみにしててよ。

取材・文●長澤智典


※2001年2月1日発売のニュー・アルバム『SUPERSONIC SUNRISE』について語ってくれたインタヴューは2001年1月下旬にアップ予定! お楽しみに!


●LIVE SCHEDULE
<LIVING FOR KICKS 2001>

2001年
1月27日(土) 渋谷・CLUB eggsite 〔問〕FLIP SIDE 03-3470-9999

<ワンマン・ツアー>

2001年
3月20日(火) 仙台・CLUB JUNK BOX 〔問〕G.I.P 022-222-9999
3月23日(金) 福岡・DRUM Be-1 〔問〕くすミュージック 092-791-0999
3月25日(日) 大阪・BIG CAT 〔問〕GREENS 06-6882-1224
3月26日(月) 名古屋・Electric Lady Land 〔問〕ジェイルハウス 052-936-6041
3月31日(土) 新宿・LIQUID ROOM 〔問〕FLIP SIDE 03-3470-9999


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