AIR “Flying colors TOUR”最速レポート!!

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「ガンガン好きに楽しんでってください」――これはAIRこと車谷浩司がライヴでよく使う言葉だ。それぞれが自分なりのやり方で、ライヴという空間を楽しんで欲しい…という想い。ジャンルやスタイルにとらわれず、フレキシブルに自分の音楽を表現していく彼らしい考えだなと思う。その自由な空気は、最新アルバム『Flying colors』を引っ提げてのツアー初日となった3月14日、横浜ベイホールのステージにもしっかりと存在していた。

ハードなギターに煽られてダイブする人、最前列でジャンプしまくりの人、全身でリズムに揺れながら聴く人、後方で壁にもたれてじっと聴き入る人など、各々の楽しみ方で心地よく時間は流れていく。またライヴ中盤では、スティリィ(静か)なナンバーを集めたミニ・アルバム『Stilly』の世界を披露し、美しくたおやかな歌でオーディエンスを魅了。思わず場内は静まり返り、ただただその歌声に聴き入ってしまう。すると「まぁ、そんな構えなさんなって(笑)」と車谷は余裕の笑み。少し汗もひいたところで終盤は、狙いすましたかのように盛り上がること必至のシングル曲を畳みかける。そしてアンコールに至っては、満面の笑みを浮かべた車谷が観客とハイタッチを交わし、佐野康夫(ds)は椅子から立ち上がってドラムを叩き、渡辺 等(b)も飛び跳ねながらベースを弾くという大興奮状態……。本当にあっという間に2時間が過ぎていった。

車谷浩司という人は、すごくバランスのとれた人だと思う。熱くなるけど、クールでもある。自分の意見をはっきり主張するけれど、それを他人にムリに押しつけたりはしない。だからこそAIRの楽曲には「静と動」という二つの異なる顔があり、それがライヴでも絶妙のバランスで鳴り響くのだろう。

この日のステージの最後に彼はこんな言葉を残した。
「NKホールでまた会いましょう。帰ってきます。今日はいい日でした」
――そう、この“Flying colors TOUR”は、ツアーファイナルとなる4月29日の東京ベイNKホールまで続く。これから観に行く人は過剰に期待してOK、まだという人は何がなんでも観て欲しい。充実感に満ちた「最もリアルなAIRの音」がそこにはあるから。

文●水越真弓(01/03/16)


Flying colors TOUR SCHEDULE

■3.17(土)大分ドラムトップス
 18:00 OPEN / 19:00 START (問)キョードー西日本:092-714-0159
■3.18(日)熊本ジャンゴ
 18:00O PEN / 19:00 START (問)キョードー西日本:092-714-0159
■3.20(火)福岡ドラムロゴス
 18:00 OPEN / 19:00 START (問)キョードー西日本:092-714-0159
■3.21(水)岡山オルガホール
 18:00 OPEN / 18:30 START (問)夢番地岡山:086-231-3531
■3.25(日)札幌ペニーレーン24
   17:30 OPEN / 18:00 START (問)WESS:011-614-9999
■3.30(金)高知キャラバンサライ
 18:30 OPEN / 19:00 START (問)デューク高知:088-822-4488
■3.31(土)高松オリーブホール
 18:00 OPEN / 19:00 START (問)デューク高松:087-822-2520
■4.2(月)広島チャイナタウン
18:00 OPEN / 19:00 START (問)夢番地広島:082-249-3571
■4.6(金)名古屋ダイアモンドホール
 18:00 OPEN / 19:00 START (問)サンデーフォーク:052-320-9100
■4.7(土)大阪Zepp OSAKA
 18:00 OPEN / 19:00 START (問)サウンドクリエーター:06-6357-4400
■4.29(日)東京BAY NK HALL
 17:00 OPEN / 18:00 START (問)ODYSSEY:03-3796-9999
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