ストーンズのミックとキース、中止となったツアーをめぐって仲違い

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Rolling Stonesのリーダー、Mick JaggerとKeith Richardsがまた争っている。今度は北米と英国で今年の終わりに行なうはずだった、もうひとつのツアー計画がつぶれたことでいがみ合っているらしい。英国のタブロイド紙、The Sunによると、予定されていたツアーはJaggerの映画製作に集中したい意向でボツになったという。

同紙はStonesに近いある情報筋から次のような発言を引用している。
「Keithはツアーが好きで、かなりムカついているらしい。彼はロードに出てないと不安になるんだ。けど、Mickはバンドのメンバーに映画のことで忙しいと言っている」
「彼は今、映画の仕事にすごく興味を持っていて、ツアーに関してどうなるかみんな心配している。Mickが言うには、ツアーは来年になるかもしれないけど、まだよく分からないとのことだ」

こうした展開によってRichardsがソロ活動を再開するかどうかのコメントは出ていない。しかし、先日行なわれたロックの殿堂入りセレモニーでRichardsは昔を振り返り、Jaggerとの関係について面白いジョークをいくつかとばした。サイドマン部門でJohnnie JohnsonとJames Burtonが殿堂入りすると、彼は非常に英国人的な見方をしてこう言った。
「俺がいっしょに仕事してる奴なんか、フロントでメンバーをまとめ上げて地位を確立するより、もっとサイドで威張りくさってるよ」

Johnnie JohnsonとChuck Berryの原動力について、Richardsは次のように述べている。
「みんな、彼が誰といっしょに仕事をしているか知っている。彼も多分、俺と同じように苦労してたんじゃないかな(笑)。けど、単なるロックンロール(人生のスパイス)なんだ。笑い飛ばせよ」

Richards、Burton、Johnsonの3人は、プレスルームでサイドマンとしてのキャリアで何か変わったことをしたいかと尋ねられると、Richardsは笑いながら、「リードヴォーカルを撃ち殺したいね」と答えた。

57歳になるJaggerのJagged Films社は現在、Robert Harrisのスリラーを編集した映画『Enigma』の宣伝を行なっている。これは第二次世界大戦中に、ドイツの暗号を解読した英国科学者たちを描いた作品。映画には今年のSundance Film Festivalでデビューし、アカデミー賞にノミネートされた女優、Kate Winsletが主演している。この作品は5月のCannes Film Festival(カンヌ映画祭)でも上映される予定。Jagged Filmsはまた、ポップミュージックのスターを描いた作品を制作すると伝えられており、JaggerがMartin Scorseseと共に作業をしているとのことだ。

Rolling Stonesのスポークスパーソンからのコメントは得られていない。

Bruce Simon、Darren Davis、ニューヨーク
Gary Graff、デトロイト
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