ドン・ヘンリー、デジタル時代のアーティストの権利について語る

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Don Henleyは4月3日(火)、上院司法委員会の聴聞会でアーティストの権利とデジタル音楽配信への取り組みについて述べた。この会合は「Online Entertainment And Copyright Law: Coming Soon To A Digital Device Near You(オンラインエンターテイメントと著作権法:デジタル配信時代の到来)」というスローガンの下に行なわれ、他にAlanis Morissette、Napsterの代表者、メジャーレコードレーベルらが集まり、質問に答えた。

LAUNCHは聴聞会の前に、この問題に取り組む理由をHenleyに尋ねた。彼は次のように答えている。
「40年近くこの業界にいるけど、アーティストコミュニティがレコード会社の組織レベルから軽視されるのを、ここまでひどく感じたことはない。侮蔑でさえある。我慢の限界に達したんだ。あのすばらしい映画Networkでも言っているように、“ブチ切れたぜ。もうこれ以上我慢できない”っていう感じなんだよ」

Recording Artists Coalition(レコーディングアーティスト連合)の共同創始者でもあるHenleyは次のように続ける。
「デジタル革命はすばらしい機会を作り出したが、同時に大きな問題も生み出した。これは法律がテクノロジーに追いついていないからだ。被害を被るのはアーティストたちなんだ。米議会と著作権事務局はこれから数年かけて、デジタル世界の知的所有権とインターネットで流通、ダウンロードできる音楽の印税率を規定するために、土台を築いてゆくだろう。現時点では、アーティストコミュニティからの意見投入はほとんどない。全てとは言わないが多くの場合、レーベルとインターネット会社の間で議論されるだけだ。この枠組みの形成にアーティストが積極的に取り組まなかったら、アーティストの権利は守れなくなるだろう。インターネット会社はユーザーからの増大する需要を満たすために、よりインタラクティヴなサービスを押し進めている。それはいいことだが……、しかし、僕たちが仕事に対する報酬を得られなかったら、それは大きな問題だ」

彼は次のような言葉で締めくくった。
「米議会に伝えたいメッセージがある。アーティストには保護が必要で、議論の場に参加し、仕事に対する公正な補償をしてもらう必要があるということだ」

Bruce Simon、ニューヨーク
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