盛り上がることと歌をじっくり聴くこと。そのふたつが両立したライヴ。

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盛り上がることと歌をじっくり聴くこと。
そのふたつが両立したライヴ。


BUMP OF CHICKENのライヴは、それ自体がひとつの大きな歌のようにも響く

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「天体観測」

トイズファクトリー TFCC-87080
1,050(tax in)

1. 天体観測
2. バイバイサンキュー


BUMP OF CHICKEN
2001 夏ツアー

7/21(土)千葉LOOK
7/22(日)横浜BAY HALL
8/06(月)名古屋Electoric Lady Land
8/07(火)名古屋ElectoricLadyLand 
8/09(木)神戸ChickenGeorge
8/10(金)京都MUSE
8/12(日)金沢AZ
8/22(水)熊本ジャンゴ
8/24(金)福岡DRUM LOGOS
8/25(土)福岡DRUM LOGOS
8/27(月)広島ナミキジャンクション
8/28(火)広島ナミキジャンクション
8/30(木)岡山ペパーランド
9/02(日)新潟PHASE
9/05(水)札幌PENNY LANE24
9/06(木)札幌PENNY LANE24
9/09(日)仙台CLUBJUNKBOX
9/10(月)仙台CLUBJUNKBOX
9/12(水)郡山ヒップショット
9/14(金)大阪IMP HALL
9/15(土)大阪IMP HALL
9/19(水)赤坂BLITZ
9/20(木)赤坂BLITZ


▲藤原基央(Vo&G)
バンドは確実にでかくなっている。タフになっている。そう感じた。でも彼らの音楽を初めて耳にした時に感じたみずみずしさと衝撃は、今もまったく損なわれていない。この日も彼らは実に鮮度の高い展開をした。4月22日、BUMP OF CHICKENの<スターポーキングツアーズ2001>の最終日、SHIBUYA AXでのライヴ。

シングル「天体観測」のロング・ヒットという状況下でのツアー。観る側の期待や注目は相当集まっていたはずだし、彼らを取り巻く環境も急激に変化しているはずだ。が、だからと言って、本人達の音楽に向かう意識は揺るぎないということだろう。この日の歌と演奏からは、すべての雑音を遮断していくような集中力とひたむきさを感じた。

「ツアー、いいことや悪いことが色々あって、大変でした。でも素晴らしいツアーでした」と藤原(Vo&G)が語っていたが、1曲1曲に想いのすべてを込めていくような密度の濃い歌とエネルギッシュな演奏が印象的だった。繊細でありながら、強靱。ノイジーでありながら、どこか透明感を持っている。


▲直井由文(B)

▲升 秀夫(Dr)
藤原の歌声がまっすぐ届いてきた。増川(G)も直井(B)も升(Dr)も楽器で歌っているようだった。このバンドならではの一体感のあるアンサンブルが気持ち良かった。彼らの大きな魅力の1つはメンバー全員が歌うように演奏しているという点にあると思う。彼らの楽曲はストーリー性を持ったものが多いのだが、リズムの上でのグルーヴとともに、感情のうねりのグルーヴもぴったり合っていた。演奏のスケール感も表現力も増していると思った。


▲増川弘明(G)
一部、機材トラブルもあったようだったが、歌に向かっていくメンバーの集中力とテンションはとぎれなかった。アンコールの「ガラスのブルース」の最後では、升のドラム・ソロでのエンディング。最後にスティックを宙に放り投げた時には客席から、“おおっ”という声があがった。気迫あふれるプレイが素晴らしかった。客席の熱気と集中力もすごかった。たくさんのこぶしがあがる。歓声があがる。盛りあがることと歌をじっくり聴くこと。そのふたつが両立していた。

「天体観測」という歌は、今という瞬間を完全燃焼しながら、何かを探し続けること、追い求めていくことのかけがえのなさを歌った歌と解釈することもできる。ステージ上での彼らもまた、何かを探し続けるかのように、追いかけ続けるように、プレイしている気がした。彼らのライヴはそれ自体がひとつの大きな歌のようにも響いてくる。

文●長谷川 誠

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