【ロフト2周年】“演劇”と“音楽”。異ジャンルのニュー・リーダー対決!

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いかにもなロック・キッズと、
ロック・コンサートには行きそうにない文科系の人。
観衆のタイプも真っ二つ!


“演劇”と“音楽”。異ジャンルのニュー・リーダー対決!


2001.04.24(tue)
TONIGHT ARTISTS

グループ魂
NUMBER GIRL


今や飛ぶ鳥落とす勢いの超爆笑劇団<大人計画>の劇団員がメンバーをつとめ、劇団人気そのままに、かの赤坂ブリッツをもソールド・アウトにしてしまった即席パンクロック・バンド、グループ魂と、今や日本の実力派ロック・バンドを代表する存在にまでなってしまったナンバーガール。その、“演劇”と“音楽”というジャンルこそ違えど、新しい時代のリーダー的存在である両者の興味深い対決が4月24日、新宿ロフトで展開された。

会場の雰囲気は白Tシャツ+白タオルの、いかにもなロック・キッズと、普段およそロック・コンサートに行きそうにない文科系の人たちと、その観衆のタイプも真っ二つに分かれ、この対バンの期待の高さを伺わせた。


▲グループ魂
最初に登場したのはグループ魂。専属と思しき怪しい蝶ネクタイの司会者がまず先に登場。この男が、男性女性の性器の名前を何のひねりもなく連呼したギャグで爆笑・失笑両タイプの笑いを誘う中、ヴォーカル二人とギター、ベース、ドラムという布陣のグループ魂が登場。その素人ぶり全開の、お世辞にも上手いとは言えない演奏でハードコア・パンク風の演奏を披露…、かと思いきや、演奏される曲は正味でも1分。曲の途中になると、“バイト君”と称する坊主頭のサイド・ヴォーカルのボケと、ヴォーカリストとギタリスト二人のスリッパで頭を叩く昔気質の強烈なツッコミ、というコントに早変わり。演奏されるのは、ギャグのツッコミになった言葉をネタにした30秒のハードコア・パンクばかり。

しかし、素晴らしいのはそのコントのスピードとギャグ・ネタの圧倒的な多さだ。何しろ30秒に一度のペースでギャグが飛ばされ2分でネタがアッと言う間に切り替えられ、そしてそれが60分も続いていくことだ。こんな莫大なショート・コントの数々をどうやって覚えているというのだろう。

アドリヴにしてはコンビネーションに微塵のズレもないし。さすがは人気絶頂の劇団の人間だけのことはある! ギャグ自体は約半分は「空振りしたな(笑)」と思えるものもあったりするのだが、その圧倒的なスピードとネタの豊富さ加減には仰天してしまった。皇室・故人・時事問題をネタにしたきわめてスリリングで危ないギャグにも思わずニヤリ!


▲ナンバーガール
会場が爆笑の渦で盛り上がった中、ナンバーガールが登場。

今度はロック・キッズたちが熱狂的に盛り上がる番となり、演劇ファンの観客は一歩下がって観ることになったが、ロック界の中でも抜群のギャグ・センスの持ち主であるヴォーカルの向井秀徳のとぼけたMCぶりに初見と思しき演劇好きな人たちも終始にこやかにナンバーガールの演奏を見守った。

異例の対バンにちょっと向井が気負ったか、早めに咽を潰し、その影響で演奏自体も絶好調状態の彼らの壮絶さを知るものにとっては少々物足りない内容となってしまったが、会場の雰囲気自体はきわめて丸く和やかに流れた。今ではあまり聴かれない「ミニグラマー」などのインディ時代の名曲が聴けたことで、熱心なファンにとってもレア度の高いものとなった。ただ、グループ魂のあまりの破天荒なパフォーマンスに今回ばかりはナンバーガールが食われていたのは否めなかったが。

と、終始ホットに盛り上がり全体的には成功と呼べるライヴであったが、欲をひとつ言わせてもらえるなら、最後に「大人計画VS向井」で気の効いたトーク・バトルを見てみたいところだった。

まあ、この組み合わせ、どうやらこれが最後ではなさそうな予感がするので、お楽しみは次の機会にとっておこうか。

文●沢田太陽

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