4度のグラミーを受賞したジョー・ヘンダーソンが64歳で死去

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テナーサキソフォニストの第一人者で4度のグラミーを受賞しているJoe Hendersonが6月30日(土)、長い間患っていた肺気腫による心不全のため死亡した。享年64歳。

Hendersonは'97年に『Joe Henderson Big Band』で4度目のグラミーを獲得。同年、StingChaka Khanを含むオールスターキャストでGeorge Gershwinのクラシック、『Porgy & Bess』に挑んだ。

'97年、LAUNCHのKen Micallefとのインタヴューで、Hendersonはレコーディングで達成しようとしていたことを次のように述べていた。
「ミニチュア化したインストゥルメンタルヴァージョンを作ろうと思うんだ」「大きなオペラだよ。Miles DavisとGil Evansの完璧な作品をみてしまうと、彼ら以上のことができるなんて思えなかった。Ella FitzgeraldやSatch(Louis Armstrong)にもそういったヴァージョンがあるけど、僕たちも歌詞抜きで作ったんだ。ヴォーカルがどうしても必要だった2曲を除いてね。(“It Ain't Necessarily So”の)詞ではStingがすばらしい仕事をしてくれた。Chaka Khanもよかったよ」

Hendersonは数あるレコーディング物で影響を受けたアーティストたちに敬意を表している。彼は'93年にグラミーを受賞した“Miles Ahead”とアルバム『So Near, So Far (Musings For Miles)』でDavisに感謝し、'92年のグラミー作品『Lush Life』ではBilly Strayhornの音楽をフィーチャーしている。

Hendersonは'37年4月24日オハイオ州リマ生まれ。ケンタッキー州立大学とウェイン大学を卒業後、軍に入隊。彼はこうLAUNCHに語っている。
「軍隊ではポルカをたくさん演奏した。あまりにも多かったからポーランド風に名前を変えようとしたくらいだ。Joe Henderefskiとかね」「でも、実際にプレイするものすべてに光を見いだせるんだ。雲を突き破って太陽が輝くときはいつでも僕がそこにいるよ。扉や窓があるだろうし、出入り口もある。すごく楽しいんだ」

Hendersonの葬儀の日程はまだ発表されていない。

Craig Rosen, Los Angeles LAUNCH.com
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