Dr. Dre、Napsterとの争いに決着

ヒップホップの名プロデューサー、Dr. Dreと音楽ファイル交換サービス会社のNapsterとの争いに決着がついた。Dr. Dreは2000年4月にNapsterを相手取って訴訟を起こしていた。今回の和解でDr. Dreは、アーティストおよび発行元に作品使用料の支払が確認できた場合、Napsterのサービスを通じてその都度一定の作品の配信を許可するという内容に同意した。一方、Napsterは、アーティスト側がユーザーに配信してほしくないファイルを明確にし、それらのファイルへのアクセスをブロックするという内容に同意している。

Napsterの暫定CEO、Hank Berryは判決を吟味し、次のように語っている。
「Dr. Dreにとって音楽配信のコントロールと、レコード作りへとつながる努力と才能への支払いが非常に重要だということが理解できた。現在のシステムは彼が心配し遺憾に思っているように、過去において彼の不安への配慮に欠けていたという報告ができて嬉しく思う」

Dr. Dreはこう付け加える。
「俺は真剣に音楽を作っている。それが生きる糧なんだ。Napsterがそのことを尊重してくれたので、彼らにもう不満はないよ」

Dr. Dreは現在『Dr. Dre 2001』に続く作品、『Detox』を制作中。またAftermath Entertainmentのアーティスト、Truth HurtsとRakimの次期アルバムにもそれぞれ取りかかっている。

Yves Salomon, New York　LAUNCH.com