演奏者も観客も、自分の感じたまま好きなように楽しむのがベスト

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演奏者も観客も、自分の感じたまま好きなように楽しむのがベスト

最近、ホフディランはすごいライヴ・バンドだなと思うんですね。自分たちのライヴのビデオを見るたびに自信が沸いてくるというか…」。

今回のツアーが始まる前に彼らに話を訊いた時、ワタナベイビーは力強く語ってくれた。
その言葉通り、ライヴ・バンド然としたロックなステージを見せてくれた<TO THE WORLD TOUR 3001>が、6月29日の赤坂BLITZで劇的なツアー・ファイナルを迎えた。

ホフディランの音楽とオーディエンスの心がひとつになった素晴らしい瞬間


TO THE WORLD TOUR 3001
YUHI SHALL NEVER KILL BABY
2001.6.29 @赤坂BLITZ

1. ホフディランのテーマ
2. CHOCOLATE PUNK
3. HISTORY
4. 極楽はどこだ
5. 遠距離恋愛は続く
6. EXCUSE ME
7. スピリチュアル
8. ユニバース
9. 恋はいつも幻のように
10. Flower
11. マッドマン
12. BABY'S POPS
13. SUPER DRY
14. ミスターNo.1
15. SUPER FLY
16. 長い秘密
17. 心の中の人
18. MY THING
19. 信号
20. Baby's song
21. HAPPY
22. TO THE WORLD

<アンコール>
en1. GIRL FRIEND
en2. JAILHOUSE ROCK
en3. キミのカオ

<ダブル・アンコール>
en4. 欲望
en5. サイクロン


最新シングル

「MY THING」

TRAID/日本コロムビア COCA-50634
2001年7月20日発売 1,260(tax in)

1. MY THING 
2. マッドマン 
3. Happy (KAGAMI remix)
4. MY THING (instrumental)
5. マッドマン(instrumental)



最新アルバム

『31st CENTURY ROCK』

TRIAD/日本コロムビア COCP-50496
2001年4月25日発売 3,059(tax in)

1Happy
2To The World (香港経由)
3ユニバース
4History
5スピリチュアル
6Excuse Me
7Say What?
8Baby's Pops
9Nice Day
10Flower
11Super Fly
12長い秘密
13Girl Friend



1曲目は、懐かしの1stアルバム『多摩川レコード』から「ホフディランのテーマ」。

当時よりもさらにロック色の強まった演奏と歌声に、オープニングからグッと引き込まれてしまう。続いてライヴの定番曲やおなじみのシングル曲、最新アルバム『31st CENTURY ROCKS』からのナンバー、発売前の新曲などを折り交ぜながら、ライヴはテンポ良く進んでいく。

ステージ上を楽しそうに飛び跳ねながら歌うユウヒ、熱のこもったギター・プレイ&ヴォーカルで圧倒するベイビーと、2人の個性もいい感じでバランスが均れている。それにオーディエンスも彼らから届けられる心地よいグルーヴに身をゆだね、今この瞬間を思う存分楽しんでる様子。

そう、ホフディランのライヴは演奏者も観客も、自分の感じたまま好きなように楽しむのがベストなのだ。


▲渡辺“ワタナベイビー”慎(左)と、小宮山“ユウヒ”雄飛

ライヴも終盤にさしかかったところでユウヒが一言。

新曲やらせてください。この曲をキミたちに届けるためにやって来たといっても過言ではない!!

そんな頼もしい宣言から、7月20日リリースの新曲「MY THING」を。ストレートに胸を打つメロディと歌詞が印象的で、会場のあちこちから「いい曲だねぇ」という呟きが聴こえてくる。きっと今後のホフディランにとって欠かせない大切な1曲になっていくと思う。その証拠にアンコール後の場内に「MY THING」のプロモーション・ビデオが流れ出すと、すべての人が食い入るように画面を見つめ、熱心に拍手を贈っていた。

それはまさにホフディランの音楽とオーディエンスの心がひとつになった素晴らしい瞬間でもあった。

最後にちょっといい話を…。

実は今回のツアーをもってデビュー当初からずっと支えてきたマネージャーが辞めることになっていたのだが、ライヴ終演後のステージにメンバーが再び現われ、そのマネージャーのためだけにデビュー曲「スマイル」を歌ったのだ。

そんな彼らのあったかい人柄にふれて、私はホフディランの音楽がより一層、大好きになった。

文●水越真弓

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