都会的でセクシーなブリティッシュ・インヴェイジョン

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都会的でセクシーなブリティッシュ・インヴェイジョン
 
映画スターのようなルックスと親しみやすい笑顔、そして無限とも思えるエネルギー

1st Album

Born To Do It
Victor Entertainment VICP-61086
2000年09月06日発売 2,520 (tax in)

※2001年年末までの期間限定盤
(豪華特殊パッケージ&スペシャルステッカー封入)

VIJP-60005
¥3,300(税抜)(初回限定アナログ盤)

1 Fill Me In
2 Can't Be Messing'round
3 Rendezvous
4 7Days
5 Follow Me
6 Last Night
7 Walking Away
8 Time To Party
9 Booty Man
10 Once In A Lifetime
11 You Know What
12 Fill Me In(Artful Dodger Mix)*
13 Fill Me In(Sunship Vocal Mix)*
*BONUS TRACK(アナログ盤には未収録)


デビューアルバムの『Born To Do It』を世界中で600万枚以上も売上げ、英国を熱狂の渦に巻き込んだCraig Davidが初めてのロスアンゼルス公演を行ない、2ステップ革命を米国にももたらした(参考までに、2ステップガラージュとは、親しみやすいハウスガラージュの弾むようなビートにスムースなR&Bのヴォーカルを組み合わせたもので、ヒップホップに対する英国からの回答とも言われている)。

セクシーなソウルシスター(レーベルメイトでもある)Linaがオープニングを務め、官能的なジャズっぽいヴォーカルをコンテンポラリーなR&Bとヒップホップのビートに乗せて披露した。だが、オーディエンスが待ち望んでいたのは明らかにCraigDavidだ。米国でのヒット「Fill Me In」の長いイントロの間、楽屋に控えて満員の聴衆を充分にじらしたCraig Davidは、何百人もの熱心なファンの耳をつんざくような嬌声に迎えられて、由緒あるEl Rey Theatreのステージに登場した。会場を包む異様な熱気にもかかわらず、Davidはステージ全体を見事に掌握し、あちこちで立ち止まっては歓迎してくれるファンの手に触れたり、観客とのおしゃべりに興じたりした。

DJとしてキャリアを積んできたDavidは、観客をあしらう術を心得ている。いつ盛り上げ、いつペースダウンし、いつスムースなムードに持ち込むべきかのタイミングを彼は知っているのだ。さらに彼は観客を熱狂させる要因を盛り込むことで、しばらくは忘れられそうにないパフォーマンスをファンに提供した。時にはLunizの「I Got 5 On It」の断片、Black Robのヒット「Whoa」のテイスト、さらにUsherの「Nice & Slow」のソウルフルな解釈まで取り入れて、ファンを興奮の坩堝にたたき込んだのである。

一部のハードコアな2ステップファンは、彼が確信を持ってR&B寄りのフィーリングを強調したことに多少は落胆したかもしれないが、DavidはL.A.の観客のテイストにアピールすることによって、申し分のないショウマンであることを証明してみせた。つまり、ほとんどのエンタテイナーが知っているように、L.A.の観客は移り気なことで悪名高いのである。

2時間近いセットにおける印象的なハイライトとして挙げられるのは、ファンキーなパーティ賛歌「Time To Party」、巧妙なリリックの技を聞かせた「7 Days」、ティーンエイジャーの密会物語を告白調に描いた「Fill Me In」、それに「Can't Be Messing 'Round」などだった。そしてアンコールは彼に対する世界的な評価をもたらし、キャリアに加速力を与えた「Rewind」を披露、2ステップファンを失望させることもなかった。

映画スターのようなルックスと親しみやすい笑顔、そして無限とも思えるエネルギーで、Davidは鑑賞眼の高い観客にチケットの代金に見合うだけのパフォーマンスを提供した。もしオーディエンスの反応がバロメーターとなるのならば、この20歳になったばかりの英国人は第3次(第4次という説もあるが)ブリティッシュ・インヴェイジョンの最前線にいることは間違いないだろう。今回ばかりは明らかに都会的なトレンドを持った侵略ではあるが。

By Shannita Williams-Alleyne/LAUNCH.com

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