“新生サッズ”新作『THE ROSE GOD GAVE ME』を引っさげての全国ツアー

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“新生サッズ”
新作『THE ROSE GOD GAVE ME』を引っさげての全国ツアー


薔薇の花びらのように、4つの音が重なり合い音が醸し出される


Sads TOUR 2001
<THE STAR STRIP>

9/4(火) 盛岡市民文化ホール
9/5(水) 秋田市文化会館
9/7(金) 仙台サンプラザホール
9/8(土) 市川市文化会館
9/10(月) 岐阜市民会館
9/12(水) 石川厚生年金会館
9/14(金) 大宮ソニックシティ
9/18(火) 神奈川県立県民ホール
9/20(木) 高松市民会館 デューク
9/21(金) 松山市民会館・大ホール
9/23(日) 広島厚生年金会館
9/24(月) 倉敷市民会館
9/26(水) 福岡市民会館
9/27(木) 熊本県立劇場・演劇ホール
9/29(土) 大分文化会館
10/1(月) 新潟テルサ
10/2(火) 長野市民会館
10/4(木) 群馬県民会館
10/5(金) 茨城県立県民文化センター
10/8(月) 京都会館第一ホール
10/9(火) 神戸国際会館こくさいホール
10/11(木) 名古屋センチュリーホール
10月14日(日) 浜松市教育文化会館・はまホール
10月15日(月) 伊勢市観光文化会館

10月17日(水) 大阪厚生年金会館・大ホール
  大阪ウドー音楽事務所 06(6341)4506
10月18日(木) 大阪厚生年金会館・大ホール
  大阪ウドー音楽事務所 06(6341)4506
10月20日(土) 宇都宮市文化会館
  フリップサイド宇都宮 028(633)1009
10月24日(水) 札幌市民会館
  ウエス 011(614)9999

11月5日 (月) 那覇ダンスクラブ松下
  PMエージェンシー 090-898-1331
12月12日(水) 日本武道館 
  キョードー横浜 045(671)9911


最新アルバム

『THE ROSE GOD GAVE ME』

BMGファンハウス 発売中
BVCR-11033 3,059(tax in)

1 Hello
2 Hate
3 See a Pink Thin Cellophan
4 Third Eyes Trial
5 Nancy
6 PORNO STAR
7 Metal Fur
8 Cry Out
9 The Life Beyond Desperation
10 Spider
11 ロザリオと薔薇
12 Darkness Is My Spiral Mind
13 Because


楽器の専門誌に出るようなバンドじゃなかったのに、いつの間にか上手いバンドになっちゃって。………イヤな感じだなぁ(笑)

“こんなバンドになれたんだな”という感慨深い思いと、そんな思いに耽ってしまった自分に対してほんの少しの照れがまざりあったような笑いだった。2回目のアンコール。舞台に現われた清春が、ギターの坂下、ベースの小林、ドラムの満園がそれぞれ楽器の専門誌に出るという話をした後のくだりである。

結成以来、固定した4人のメンバーがなかなか揃わなかった。

黒夢にピリオドを打ったのは自分。“バンド形体にもっとも近づいた”ユニットを越えるためにも「次にやるならバンド」と決めていたのだろう。だからこそ、彼はひたすらバンドにこだわった。

だが、空回りは続いた。サッズがデビュー以降リリースしてきた2枚のアルバムには、まさにそんなバンド内の噛みあわない4つのパーツをどうバンドに見せるのか、一人格闘してきた清春の姿が克明に刻まれている。

そして今年、この4人のメンバーが集まったことでこれまでの問題点が消えた。“新生サッズ”――今のバンドを清春は自らこう呼ぶ。

“神が与えた唯一無二の薔薇”、そんなタイトルがつけられた新作『THE ROSE GOD GAVE ME』をひっさげての全国ツアーを、神奈川県立県民ホールで観た。冒頭の清春のMCこそ、的確に現在のサッズを言い得ていると思った。これまでのサッズを知っている人にとっては、まったくの“別バンド”だろう。

単純に言ってしまえば、新生サッズの今回の<1stツアー>(←彼らが公言している)は、アタマから最後まで、どこまでもどこまでも、入り込めば入り込むほどに音に酔えるコンサートになっていた。とくに、彼らと同年代で洋楽、邦楽を聴いてきた人にはたまらなく、くるサウンドである。

アルバム同様、本編は中盤に1曲と後半に2曲ほどしか日本語が出てくるナンバーは用意されていない。けれどもお客さんはけしてサッズの向こうに外タレを見ている訳ではない。ここは重要なポイント。それなのに、オーディエンスを酔わせることができる。それだけのサウンドを今のサッズは手に入れたのである。

薔薇の花びらのように、4つの音が重なり合い音が醸し出される。トゲのあるパンキッシュなナンバー、妖しい色艶をした花びらのようにグラマラスなグルーヴチューン……、音のシルエットがいちいち美しいのである。

深紅のカーテン、ピンクの照明、ミラーボール。まるでアメリカのストリップショウを思わせるようなセットのなか、ヘヴィにワイルドに、そしてセクシーにうごめくサッズ・サウンド。日本じゃ、彼らしか出せない。そんな唯一無二の音に酔えるコンサートである。

黒夢のある時期からまったくやらなくなっていた日本武道館での公演を、このツアーのファイナルに組み込んだ清春の気持ちが少しだけ分かった気がした。

文●東條祥恵

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