Jay-Z、傷害事件の裁判で司法取引

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ヒップホップ・キング、Jay-Zが、抱えている法律問題をひっそりと片付け始めている。まず、10月16日(火)にマンハッタン最高裁判所が、Jay-Zに対する第3級武器不法所持罪容疑の訴えを棄却した。これは、4月13日にJay-Zのボディガード、Hamza Hewittの運転するRV車から銃が発見され、Hewittがその所持を認めていた一件によるもの。

この件でJay-ZとHewittは、4月13日の午前3時ごろ(米東部標準時)にTyran Smith、Romero Chambersと共に逮捕されている。この日、4人はシボレーSuburbanに乗って移動していたが、Hewittが車に乗り込もうとしたときに銃をウエストバンドの中に入れたのに気付いた覆面警官が車を止め、乗っていた4人全員を逮捕した。

この他に、10月17日に行なわれた別の裁判では、Jay-Zは軽罪の第3級暴行罪に対して有罪を認めた。これは'99年のレコード会社役員Lance "Un" Rivera刺傷事件での容疑で、処罰を3年の保護観察処分にするという交換条件に応じたものである。この司法取引により、Jay-Zは今後の審理を受けずに済み、また、最高15年の懲役判決の可能性も避けられることになった。Jay-Zへの公式の判決言い渡しは、12月6日に予定されている。

これは'99年1月にニューヨークのクラブ、Kit Kat Clubで起こった騒動中、Jay-ZがRiveraを刺したとされている事件で、初めは第1級、および第2級暴行罪の容疑をかけられていた。New York Post紙が伝えていた内容によれば、Jay-ZはRiveraに向かい「Yo、おまえにはガッカリだよ」と言うと、5インチ(約13センチ)のナイフを取りだして2度刺したという。Jay-Zは、Riveraが当時未発表だった彼のアルバム『Volume 3...Life And Times Of S. Carter』を海賊版に流したとして疑っていたとされている。

Riveraは当初、検察に協力してJay-Zの有罪証言をする意向を見せていたが、1月に彼自身のJay-Zに対する8600万ドルの訴訟が示談となってからは、まったくと言っていいほど非協力的になっていた。示談の内容は100万ドル以下で落ち着いたと言われている。検察側の書類には、Riveraは“裁判のときは姿を消すか、友人(Jay-Z)の有利になる証言をする”と言ったと記されている。

Jay-Zの最新アルバム『The Blueprint』は9月11日の発売以来、すでに100万枚以上の売上を記録している。同アルバムから2ndシングル“Girls, Girls, Girls”がリリースされたばかり。

Yves Erwin Salomon, New York LAUNCH.com
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