エルトン・ジョン、ディキシー・チックス、オフスプリングなど、レコード業界と闘うためにチャリティを実施

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ロサンゼルス近郊に多くのミュージシャンが集まり、一晩に5つのチャリティ・コンサートを行なう。この収益金は、レコード業界とアーティストとの間で発生している問題の解決のために役立てられる。Recording Artists Coalition(レコーディング・アーティスト連合)は、音楽業界で不公平や不正と思われる行為を変えるための運動を実施している。参加アーティストであるElton John、The Dixie Chicks、No Doubt、Ozzy Osbourneはグラミー授賞式の前日の2月26日にライヴを行ない、資金を集める予定だ。

その他、参加の契約を結んだアーティストはThe Eagles、Weezer、Billy Joel、The Offspring、Stevie Nicks、Sheryl Crowなど。アーティストは今後も追加される予定。ロサンゼルス・タイムス紙によると、コンサートはイングルウッドのフォーラム、ロングビーチ・アリーナ、ユニバーサル・アンフィシアター、ロサンゼルス・スポーツ・アリーナで開催予定で、5つめの会場は近々発表されるという。

コンサートの収益金はRecording Artists Coalitionの議会とロビー活動に送られる。これは、レコード・ビジネスでアーティストが“非良心的”と呼んでいる運営方法を変えようという活動だ。同連合は、地域および全国レベルで、著作権保護の改善、極めて厳しい会計と監査の実施、保険や年金基金への支払いの途切れ、アーティストのフリー・エージェント制、そして、法的な契約期間が他の職業と比べて長く設定されるアーティストの契約期間などについて、主張したいとしている。

Offspringのリード・シンガーDexter Hollandは「アーティストが自分の作品や、ファンへの見せ方をコントロールする時がそろそろ来たんだ」と話した。Offspringは、2000年の最新アルバム『Conspiracy Of One』をオフィシャル・サイトからのダウンロードでリリースするプランを立てていたが、この件をめぐるレーベルとの争いでバンド側が負けている。

レーベルは、全てはフェアーに進められており、アーティストが自主的に契約書にサインしていると話している。ロサンゼルス・タイムス紙は、今回の件やこの活動目的にショックを受けているというあるレコード会社役員のコメントを匿名で掲載した。
「皮肉なものだ。レコード会社はこういったアーティストのチケットが売れたり、彼らがアリーナで演奏することが可能になるところまで、最初から支援しようとしているのに」

アーティストは1月後半と、グラミー授賞式の週にカルフォルニア州の州都、サクラメントを訪問し、この問題についてのサポートを獲得するためロビー活動を行なう予定だ。

Bruce Simon, New York LAUNCH.com
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