グラミー賞のMichael Greeneを訴えたAMAのDick Clark、怒りの記者会見

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Dick Clark Productions(DCP)が、Grammy Awardsを主催するRecording Academyの代表、Michael Greeneを訴えた件について、DCP側は急遽、12月19日(水)にビバリーヒルズで記者会見を行なった。ClarkはMichael Jacksonの件を話し合う中で感情的にピークに達したということで、彼自身の言葉を借りれば“非常に不穏な発表”を行なった。
「個人的レベルで捉えさせてほしい。Greene氏は私に大きな苦痛とストレスをもたらした。私はMichael Jacksonのことは彼が子供だった頃から知っている。長い間ずっと、本当にすごく良い友人だ。第3者がこの友好関係を邪魔してくることに非常に腹が立つ」

さらにClarkは、National Academy Of Recording Arts And Sciences(NARAS:Recording Academyの別称)のメンバーの大半が、このGreeneの方針を是認していることに憤慨しているという。
「以前にもこの言葉を使ったことがあるが、音楽は私たちの人生のサウンドトラックだ。大変重要なものなんだ。ひとりの人間が、私たちから音楽を奪ったりできるようなことはあってはならない。そんなことは間違っている。昔、オスカー俳優のPeter Finchが、『Network/ネットワーク』という映画でHoward Bealという男を演じたが、彼が言ったセリフに今朝の私の気持ちを的確に表したものがある。あなた方も1度や2度は同じように感じたことがあるでしょう。“すげぇアタマにきた、もうガマンできない”と」

Recording Academyは19日(水)午後にコメントを発表。裁判はClark側の“直前の最終PR作戦”であるとし、方針を変えるつもりはないとしている。
「エンタテイメント・ビジネスのあり方として、自分たちの観客に独占的なものを提供しようとするのは当然のこと。通常の業界の慣習から外れていることは何もしていない。アーティストが私たちのショウに出演するのは、20億人以上が観るからであり、また卓越した評価を得ている私たちの授賞式およびそのTV放送と関わることを望んでいるからだ」

Grammy授賞式の放送を行なっているCBSのコメントも、やはりRecording Academyと同じスタンスをとっている。
「放送局として、我々の目的は他では観られない独自の魅力的エンタテイメントを視聴者に提供することだ。これらの独占ライヴが優れたイベント演出と相まって、Grammy授賞式を音楽業界を反映する卓越したショウにしているのだ」

今回の訴訟はGreeneにとってはまた新たな問題の勃発である。今年だけでもセクハラ疑惑や、チャリティ用資金の不正管理などが取りざたされていた。Clarkは19日(水)の会見で苦情を述べながら、Grammyのボスの将来について想像力を働かせている。
「Mike Greeneのクビが飛ぶのを見たいかって? 結論を出すのはNARASだからね。しかし、Michael Greeneについてはいつも同じような記事を目にするね。いつかは(Recording)Academyも“もうたくさんだ”と言って、彼を解雇するかどうかを決めなきゃならないだろう」

American Music Awards授賞式は'02年1月9日に開催されABCで放送される。Grammy Awards授賞式は'02年2月27日に予定されている。

Neal Weiss, Los Angeles LAUNCH.com
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