【2001年を振り返る】9月11日のテロ事件にロック界が反応、ニッケルバックが語る

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以下は、LAUNCHスタッフが過去12カ月の間に世界を揺るがせた出来事を振り返ったレポートの一部である。9月11日に起きたNYとワシントンD.C.のテロ攻撃は、アメリカのさまざまな区域と同様に音楽コミュニティにも衝撃を与えた。ハイジャックされた航空機がNYのツインタワーを倒壊させ、ペンタゴンを損壊し、数千人の死者を出した。音楽業界は麻痺し、多くのグループが飛行機での移動を恐れ、一時的にツアーは事実上中止となった。Blink-182Dave Matthews BandWeezerPanteraColdplayCranberriesAimee MannNick Cave & the Bad Seedsらは大部分のコンサートをキャンセルし、中にはすべてのツアーが中止となるケースも出た。TrainIncubus、Cranberriesらは不適切と思われる映像を排除するため、ビデオを撤収。一方でBushはシングル“Speed Kills”のタイトルを“The People That We Love”に変更し、アルバム『The Golden State』のアートワークを差し替えた。

しかし、中にはNickelbackのように、活動を続けたものもいた。Nickelbackは事件当時、3 Doors Downの前座を務めロードに出ていた。シンガー/ギタリストのChad Kroegerは、悲劇的な事件から気持ちをそらすために人々にはエンターテイメントが必要だったとLAUNCHに語っている。

「どんなSFXを見ても、Clear Channelのどのショウも、スポーツイベントも、すべてがキャンセルされている。人々は何を見て楽しめばいいのか? CNNしかないんだ。人々はこの恐ろしい事件でぺしゃんこに押しつぶされてしまっている。今こそ癒しの時だ。進む時なんだ。俺たちは現時点で活動しているもののひとつだ。人々が必要としているのだから、それは絶対にいいことだと思っている。事件以来、ずっとそう感じてるよ」

Nickelbackは9月11日、ペンシルバニア州ヨークでコンサートを行なった。Kroegerはその困難な体験について次のように思いを語っている。

「俺たちは乗り気じゃなかったし、観衆も尻込みしていた」
「それで、こんな趣旨のことを言ったんだ。“史上最も暗い時期のひとつだけどやってみて、ポジティヴな雰囲気で終わらせてみないか?”って。そしたら観衆は、確かに俺たちを利用して気持ちを紛らわせたし、バンドはみんなを楽しませて、数時間ほどの間、心の重荷を下ろすことができたんだ」
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