エンリケ・イグレシアスが父親との愛憎関係を語る

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Enrique Iglesiasが'95年にトロントに渡り、デビューアルバム『Enrique Iglesias』('96年)のレコーディングを開始したとき、彼は父親の賛同を得てはいなかった。彼の父親とは大物シンガーのJulio Iglesiasだ。

ロンドンの新聞、Sunday Times1月13日付の紙面で、Enriqueはこの意外な事実を明かした。彼は父親についてこう話している。
「彼はこう言ったよ。“おまえはバカじゃないのか。まったくイカレてる。おまえは自分で何をしてるか分かってないんだ”ってね」

Enriqueは未だに、父親とは自分の音楽的キャリアについての話はしないと言い、その事情を説明している。
「たぶん、父はどうにもならないって思ってたんだと思う。どうせ成功しないってね。でも、それは僕の力を信じていないからじゃなくて、単純に音楽業界というものを現実的に考えていたからなんだ」

「僕が100万枚売ったときも、その前にこう言ってたよ。“いいか、おまえに100万枚を超えることなんかできないさ。ありえない”ってね。いつもそうやって僕のシャクに障ることを言うんだ。それで、そのうち僕が200万枚や300万枚、400万枚を売り上げると、こう言うのさ。“ああ、そうかい。そんなにたくさん売れたんだ。でも、おまえがGrammyをもらうことは絶対にないな”」

Enriqueは'96年にGrammy AwardsのBest Latin Pop Performance(ベスト・ラテン・ポップ・パフォーマンス)を受賞した。父のJulioが'87年に受賞したのと同じ賞である。

Enriqueは、あらゆる面において父の予想をはるかにしのぐ結果を出したという。
「父はことあるごとに文句をつけてきたわけだけど、やがて僕の目の前に突きつけるべき壁もなくなって、何も言えなくなってしまったんだ。これまで僕はその壁を越えることに挑戦してきたけど、これからは自分自身に挑戦していく。もう、父親とはまったく関係ないレベルに達したんだ」

お互いの意見の相違はあれど、Enriqueは今でも父親と連絡を取り合っているという。
「普通の関係とは違うんだ」と彼は認める。「いろんな意味で変な関係だよ。でも、お互いのことを愛している。僕は彼をすごく尊敬してるよ」

Enriqueは、Julio Iglesiasとフィリピン出身の元モデル、Isabel Preyslerとの間にできた3人目の子供だ。両親は彼が3歳のときに離婚。Enriqueは最近のLAUNCHのインタヴューで、父親を超えるシンガーになりたいと語っていた。
「シンガーとして、父親より上手くなりたいとずっと思っていた。でも、それはとても普通のことだと思う。つまり、例えば将来、僕に子供ができて、そのうちのひとりがシンガーになったとする。僕はその子に僕より上手くなってほしいと思うよ」

LAUNCHはIglesiasジュニアに、子供の頃、父親が世界的な有名人だということで友だちから特別扱いされたかどうか訊いてみた。
「まあ、みんな彼がシンガーだっていうことぐらいは知ってた。例えば、仮に父がTwisted Sisterのメンバーとかだったりしたら、たぶん“ホントに? スゲェ!”って感じになったと思うけど。でも父の音楽は、僕らの世代の好みとはちょっと違ってたんでね。だから、周りの人間の態度が変わるような影響はなかったよ」

その他のニュースでは、Iglesias(Enriqueのほう)の次のシングルとなる、アルバム『Escape』のタイトル曲のプロモーション・ビデオに、テニス界のスターで19歳のロシア人選手Anna Kournikovaが出演している。撮影はカリフォルニア州にあるLong Beach Performing Arts Centerとユニバーサルシティのショッピング・エリア、City Walkで昨年の12月21日、22日に行なわれた。

Jason Gelman, New York LAUNCH.com
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