ライヴ・パフォーマンスがウワサのバンド、ROVO

ツイート
<Man Drive Trance Vol.7>最速レポート

2000年から2年連続<FUJI ROCK FESTIVAL>に出演し、その他イベントでライヴを重ねるごとに圧倒的なパフォーマンスが噂となり、ロックやダンスミュージック界と幅広い層から指示を受けるインストゥルメンタル・バンド、ROVO(ロヴォ)

'98年からROVO主催で行なわれているイベント<Man Drive Trance>が、2月3日新宿LIQUIDROOMで行なわれ、会場の前には長蛇の列ができ、チケットはSold Outというウワサどおりの人気ぶり。このイベントは毎回、様々なアーティスト、DJがフィーチャーされるが、今回のゲストは'01年にリリースされたアルバム『red curb』でその美しい電子音楽が話題となったレイ・ハラカミ。生楽器でトランス・グルーヴを産み出すROVOのサウンドにハラカミの独特の音色がどのように絡んでくるのか、非常に楽しみなところであった。

ゆっくりとしたビートで心地よいスロウ・スタートをしたのが、レイ・ハラカミのプレイ。オーディエンスの鈍い反応で、中盤から変化球を加えたトランス並みの速いビートも登場しながら、フロアを意識した幅広い展開で1時間演奏した。

その後、ROVOの登場! もちろん会場は湧きに沸いて、しょっぱなからROVOグルーヴとも言えるすばらしいテンションでの演奏。フロアはぎゅうぎゅうになりながらも、流れる音の洪水に身を任せ、LIQUIDROOMの底が抜けるかと思うほど踊りまくっていた。やはり、ROVOの魅力はミニマル的な音が産み出す高揚感と、盛り上がりが頂点に達したときに拳を上げて発散できる爽快感だと思う。勝井が奏でるバイオリンの美しい響きに力強いツインドラム、ギターとベースでエッジを効かせ、そこにDUB SQUADとして活躍する2人が浮遊感漂うシンセ音を放つ。様々な楽器の音がひとつのグルーヴとして押し寄せてくるライヴは本当に気持ちいい。中盤にハラカミと共演した演奏は、初めはハラカミが出す音を中心に、ROVOのメンバーが少しずつ、音を積み上げていき、両者のサウンドがひとつになるというよりは絡みあいながら進んでいくようなセッションだった。全体的にいつもより、新たなアレンジや実験的な音が少し多かった気もするがそれもまた、次の作品へと期待ができる。彼らにとって'02年の幕開けとなった今回のライヴ、今年はどういった活動をするのか非常に楽しみだ。
この記事をツイート

この記事の関連情報