スィートのドラマー、Mick Tuckerが52歳で死去

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グラム・ロックのパイオニア、SweetのドラマーMick Tuckerが2月14日(木)に死去した。54歳だった。本名はMichael Thomas Tucker。ドラマーの彼は約5年前から白血病と闘っていた。最終的に彼の兄弟から骨髄移植を受けたが、病状が悪化し始め2月9日に英国の病院に入院。悲しいことに、その日は同じSweetのメンバーで、'97年に亡くなったBrian Connollyの命日だった。Tuckerの病状は回復せず、彼はベッド脇に付き添っていた妻Janetと娘のAystonに看取られて息を引き取った。

Sweetのベーシスト、Steve Priestは次のようにBBCに語っている。
「彼はこれまでにイギリスが生んだ最高のドラマーでした。彼の死は音楽界にとって悲しい損失です」

ギタリストのAndy Scottは英国のNME誌にこう語った。
「Mick Tuckerは'70年代あたりでは最高のドラマーで、彼と同じバンドでプレイできたことを誇りに思っている。彼がみんなを残して去ってしまったことは、とても悲しい。彼が亡くなって悲しんでいるJanetとAystonに心から同情します」

Sweetは'69年、Tucker、Connolly、Priest、Frank TorpeyのメンバーによってSweetshopとして結成された。その後バンド名は短縮され、数枚のシングルをリリースするが行き詰まり、Torpeyが脱退。代わりにScottが加入して新しいラインアップとなった。彼らはMike Chapman、Nicky Chinnのソングライターらと組み、米国で“Little Willy”('73年/3位)、“Ballroom Blitz”('75年/5位)などのヒットシングルを生み出した。グループはまた、自分たちでも曲作りをし、“Fox On The Run”('76年/5位)“Action”('76年/5位)“Love Is Like Oxygen”('78年/8位)の成功によってその才能を証明した。'92年に映画『Wayne's World/ウェインズ・ワールド』が公開されると、“Ballroom Blitz”が再び人気を博した。

Sweetは母国イギリスではさらに成功しており、以下のヒット曲がトップ40入りしている。

“Funny Funny“
“Co-Co”
“Alexander Graham Bell”
“Little Willy”
“Poppa Joe”
“Wig-Wam Bam”
“Hell Raiser”
“Ballroom Blitz”
“Teenage Rampage”
“The Six Teens”
“Fox On”
“The Run”
“Action”
“The Lies In Your Eyes”
“Blockbuster”

“Blockbuster”はイギリスで1位となったが、米国では73位にしか届かなかった。

Sweetはレコーディングとツアーを続けたが、'70年代半ばから売り上げが伸びず、'78年にConnollyが脱退、Gary Moberlyが代わって加入した。しかし、その後もセールスは不調で、'82年、バンドは解散へと追い込まれた。

解散後の数年間、メンバーらは時おり再会してバンドを再結成し、'80年半ばにはフル・ツアーも行なった。Connollyは生前、彼自身のヴァージョンでSweetのツアーをし、一方、Scottは自ら集めたラインアップで3月、4月、5月、6月、10月にSweetのヨーロッパ・ツアーを行なっている。

Bruce Simon, New York LAUNCH.com
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