川崎CLUB CITTA'オープニング・シリーズ・レポート_2002.02.01

ポスト
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音楽という場で日常たまったものを吐き出そうという前向きなエネルギー

「やりたいことをやれ!」


TOUR2002“FUCK'N ROCK”
2002/02/01

M01 Light Your Fire
M02 日本刀
M03 WARP
M04 Dream Catcher
M05 wind
M06 Why I'm Me
M07 NAME
M08 JAPONICAN
M09 ROCKS
M10 PAIN
M11 TWEETY
M12 1054hit
M13 必殺
M14カミナリ



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最新ALBUM

『FOREPLAY』

Epic Records 2001年12月5日発売
ESCL-2277 3,059(tax in)

1Light Your Fire
2日本刀
3TWEETY
4NEME(♂♂♂♂)
5Dream Catcher
6Precious
7JAPONICAN
8S.D.R
9ELIOT
10PAIN
111054 hit
12Boogie
13…

CLUB CITTA'の会場近くに着くと女の子がいっぱい。あれ…、RIZEのメンバーがいるではないか。気さくに話しているメンバー達…。メンバーチェンジ後、4人になってから初めてのアルバム『FORPLAY』が、2001年12月にリリースされ、2002年に入ってからはそのアルバムを引っさげてツアー<FUCK'N ROCK>が行なわれている。2ヶ月半の間で全42公演。若いからこそ、いやライヴ・バンドだからこそできるツアー・スケジュールだ。1/3公演を終えようとした頃、CITTA' OPENING SERIESに登場した。

照明が消え、生音っぽいアジアン・テイストなビートで登場したのは、その日シークレットで出演したScreaming Soul Hill。思わぬゲストで会場はビックリ…、それでもその驚きのエネルギーは、完璧なるビートとヴォーカル鈴木の爽やかだが説得力のあるラップにのせて一気に爆発。「
RIZEのために温めていこうぜ」という言葉通り、ヒートアップしてRIZEへとバトンタッチ。

エッジの効いたギター音と共にアルバム1曲目に収録されている「Light Your Fire」で幕をあけ、観客はダイヴなど一気にはじけたが、私はその重みのあるサウンドに圧倒され、呆然と立ち尽くした。

CDよりも数段上回った迫力。

4人になってからそろそろ1年になるが、新人というような荒々さではなく、もっとどっしりとひとつになったサウンドは、彼らの“若さ”と共にパワーとなって伝わってくる。それはアルバムを完成させ、4人のRIZEというものを形にし、しっかりと押せるようになってひとつ自信を掴んだからかもしれない。

Jesseは3曲目までギターを持たずにステージを走り回り、ラップと共に観客をひきつける。新メンバー2人が加わったことでサウンドの厚さが増し、Jesseも更に余裕を持って深いメッセージを投げかけているように感じられた。若いからこそ、同年代のオーディエンスの心をしっかり掴み、音楽という場で日常たまったものを吐き出そういう前向きなエネルギー。また、冒頭にも書いたように、メンバーの身近な存在というのも、共感できる要因なのだろう。

中盤では哀愁漂うシリアスなナンバー「Dream Catcher」に、「
風を感じろ! 暴れるぞー!!!」という掛け声と共に「wind」を演奏。また、その後にはキャッチー・ナンバー「NAME」「JAPONICAN」で和やかな空気を吹かせ、後半では「スタッフのみなさん、すみません。もう一曲やらせてください、「翼」です」と新曲も披露。

やりたいことをやれ!」というJesseの言葉が印象的に響く。その日、予定外の新曲を披露したということは、RIZEが新生CITTA'でノリに乗ったライヴを行なったひとつの証でもある。

最後はおなじみのナンバー「カミナリ」で幕を閉じた。

文●イトウトモコ

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