R.ケリー、「俺は神様じゃない」と発言。Def Jamは『The Best Of Both Worlds』のプロモーションを放棄

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未成年者との性行為と、それをビデオ撮影した疑いで追い詰められてきたR&Bシンガー/ソングライターのR. Kellyが、この疑惑に対し初めて公の場でコメントした。4月4日(木)、シカゴのラジオ局WGCI-FMの前にBamani Obadele牧師の率いる抗議者らが集まり、KellyのCDを何枚も壊すという騒動があった後、Kellyから電話が入り、次のように語った。「有名人になると、ミラクルを起こすことを期待される。俺は神様じゃない」

Kellyは現在、イリノイ州検察局とシカゴ警察により、17歳未満の少女との性行為および18歳未満との性行為をビデオ撮影した疑いで調査されている。両行為はイリノイ州法で重罪として禁止されている。捜査が開始されたのは、Chicago Sun-Times紙宛てに匿名でビデオ・テープが送られてきた直後で、そのビデオにはKellyと複数の女性による性的行為が映っているとされている。その後、ビデオに映っている若い女性のひとりは、叔母であるR&BシンガーのSparkleによって確認された。彼女は、問題の性的行為が行なわれた当時、少女が14歳だったと主張している。

Kellyはすでに、未成年者との性行為に関連する訴訟2件を示談で解決。'98年にはTiffany Hawkinsによる訴訟が示談となった。彼女は、15歳のときにKellyによって学校を退学するよう言いくるめられ、彼や他の人たちと性交渉を持つよう仕向けられたと主張していた。そしてつい先週は、Tracy Sampsonの訴えを、合意金額は不明ながら示談に持ち込んでいる。コロンビア大学に通うかたわらEpic Recordsでインターンとして働いていたSampson(当時17歳)は、Kellyが権力者としての立場を利用して誘惑してきたと主張していた。

Kellyにとって状況は悪くなる一方で、鳴り物入りで発売されたラッパー、Jay-Zとのコラボレーション・アルバム『The Best Of Both Worlds』が、今のところ商業的にまったく期待はずれの結果になっている(R. KellyとJay-Zのインタビュー)。発売2週目での売上は36万2000枚程度で、本来ならば、発売1週目でこの数をはるかにしのぐ売上が期待されていた。

レーベルのDef Jam Recordsでは、『The Best Of Both Worlds』関連のプロモーション・ビデオやその他一切の宣伝を行なわないことを決定した。Def Jamの代表、Kevin Lilesは先日、この決定についてTime誌に語った。「私たちは、ビデオから発生するかもれないマイナス・イメージやあらゆる非難、そういったもの一切を望んでいないのだ」

Yves Erwin Salomon, New York LAUNCH.com
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