モビー、レコード売上の減少は“パール・ジャム効果”の結果だと語る

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Mobyは先日、レコード売上やチャート、音楽業界におけるテクノロジーの影響などについての考えを語った。Mobyの新アルバム『18』は、先週発表された最新のBillboard 200アルバム・チャートで約3万2000枚を売り上げて35位。同アルバムは2週間前には15位で、その後ずっと売上が落ちてきている。Mobyは、『18』は“Pearl Jam効果”の影響を受けているのだと語る。

彼は公式ウェブサイトの日記で次のように説明している。「俺が“Pear Jam効果”と呼んでいるのは、ハイテク通のファンを持つバンドは作品がチャートであまり振るわないが、テクノロジーに疎いファンを持つバンド/アーティストはチャートでかなりいい結果を出せる、という現象のことさ」「これは、ハイテク通のファンを持つバンド/アーティストは、その多くのファンが結局は曲をダウンロードしたり、CDコピーを焼いたりしてしまうけど、ハイテクに弱いファンはCDを購入するっていう事実のせいなんだ」

Mobyは、Weezerもやはり“Pearl Jam効果”に苦しんでいると語っている。「Weezerは発売1週目で大きな売上を記録した。だが、それ以来、売上はかなり落ち込んでいる。ラジオではヒットしているにもかかわらずだ。彼らは非常に忠実なファン層を持っていて、ファンがすごく気に入る作品を作ったのに、また、マスコミによるバンドや最新CDの評判が良いにもかかわらずだ。俺がすごく興味があるのは、何枚のWeezerのCDが売れたかではなくて、彼らのCDのコピーが実際に世の中に何枚あるか、だね」

「俺はこれが良いことだとか悪いことだとか言っているわけではない。これを書いているのは、俺の意見を言うためじゃないんだ。俺が気になるのは、売れたり、もしくは売れなかったりする作品やミュージシャンの成功というものへの音楽業界の見方だ。伝統的には、人気アーティストは大きなレコード売上を記録してきた。将来的にはそうはならないかもしれない。事実、今でさえすでにそうでないのかもしれない。P!nkは米国内でWeezerより売れているが、彼女のほうがより人気があるからというわけではなく、彼女のファンのほうが、CDコピーを作るよりもオリジナルを買う可能性が高いっていうことなんだ」

Darren Davis, New York (C)LAUNCH.com
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