ファットボーイ・スリムのビーチパーティがカオス化し、1人が死亡

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7月13日(土)、今年で2回目となるFatboy Slimのビーチパーティ、Big Beach Boutiqueがイングランドのブライトンで開かれたが、25万人もの人が集まったこのイベントに主催者側が対応不能となり、パーティはカオスと化して、少なくとも1人の死亡が確認されている。

ロンドンに住む25歳のオーストラリア人女性は7月14日(日)の早朝、ビーチに続く遊歩道の手すりから落下し、15日(月)に病院で亡くなった。また、40歳の男性が心臓発作で死亡したが、英国の各ニュース通信社によれば、この死亡とイベントの関連性はまだ分かっていないという。

「もう2度としないだろう。安全性の問題を軽く見てはいけない」と、Fatboy SlimはEvening Argus紙に語っている。「安全が確実に保障できたときでなければ、やらないよ。でも、あまりにも多くの人々が集まれば無理だろう」

昨年、彼のビーチパーティに集まったのは4万人だった。今年は6万人が見込まれていたが、その4倍以上もの人々がこのイベントに集まり、Fatboy Slim(本名Norman Cook)は自腹で10万ポンド(15万7000ドル)を支払ってコンサートの開催をサポートした。彼の最新のアルバムは『Live At Brighton Beach』。

パーティ当日の昼までにロンドンへ戻る英国の主要幹線道路で交通渋滞が起き、午後3時になると、警察が大事故を予測して人員を増やし、警戒に当たっていた。BBCは、ブライトンの公共交通機関と緊急対策局は悲鳴をあげていると報じた。

2カ所の桟橋の間に設置されたステージ前のビーチでは、人出が多いために体と体がぶつかり30人以上が負傷した。しかし、救急車をはじめとする地上の救急隊は群衆をかき分けて進むことができなかったため、ケガ人は救命ボートで救助された。ロイヤル・サセックス郡病院の報告では、90人が治療を受けたという。また、満員電車に乗りきれなかった数万人の人々が立ち往生し、4本の電車とバスが臨時運行したが、約2万5000人がビーチで一夜を明かすことになった。ホテルとパブはすでに予約で満員だった。

警察はこのイベントの開催を今後、容認することはできないとし、地元議会のリーダーと緊急局のメンバーらが7月15日(月)に会合して、将来に災害が起きるようなフェスティバルの中止を検討した。

Fatboy Slimは緊急活動と浄化活動に取り組んでくれた人々に特別な感謝を表し、活動費用の一部を負担している。彼らは100トンのゴミと割れたガラス、その他の不要物をビーチから取り除いた。

Darryl Morden, Los Angeles (C)LAUNCH.com
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