<FRF '02>ホワイト・ストライプス、ロックが生まれる瞬間を捉える2人の呼吸

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なんて素っ気ないステージだろう! ドラムセットと右端にキーボード、それだけ。アンプや機材が所せましと並ぶさまを見慣れているせいか、なにやら不安を感じずにはいられなかったが、ライヴのスタートとともに見事にブッ飛ばしてくれましたよ、この2人。なにしろ音はでかいし楽器の数も少ないから、それぞれのニュアンスが手に取るように伝わってくる。あのCDの世界の中にそのまま飛び込んでしまった感じだ。

それにVo/Gのジャックのテンションがハンパじゃなく高い! 正直、もっと線の細いタイプかと思ってたけど、髪を振り乱してギターを弾きまくる熱血タイプで、ほとんどMCも曲間も入れず歌いこなす姿はかなりパワフル。それとは対照的にクールなのがDrのメグで、ジャックの破天荒ぶりを見守りながらしっかりとリズムで彼を支えている。この2人が互いに向き合って演奏するさまを見れば、元夫婦説が出るのもさもありなんといった感じ。ジャックが念を押すように“My Sister”と紹介していたが、このさい夫婦でも姉弟でもいいや。とにかく相性がバッチリなのだ。

途中、メグが照れ笑いとともに披露したヴォーカルもいいアクセントになり、あっという間にライヴが終了。しかし、そのステージの上と同様に無駄のない、ほんとうに濃いパフォーマンスだった。


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