<FRF '02>ケミカル・ブラザーズ、ライヴの主役は大観衆なのだ

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オラ、こんなたくさんの人はじめて見ただよ、といなかっぺ丸出しで叫びたくなるほどスゴイ人の数。大げさに言っているのではない。ステージ前から道をはさんだ丘の後方まで、ほんとうに人でビッシリ埋め尽くされてる。「Come With Us」からスタートしたライヴで、そこにいる人たちがいっせいに揺れ始めるさまは、まさに圧巻の一言だ。

新作と前作『Surrender』からのトラックをバランスよく配分したセットは、例によってまったくこちらを飽きさせることがない。次々と生まれては消えていくサウンドは、ステージ上に吊り下げられた丸いスクリーンに映し出される映像とシンクロし、その映像は途中、ステージの背景にも展開される。音と映像の一大スペクタクルを、ここ苗場でも難なく見せつけたわけだが、そこに信じられない数の観衆という要素が加わって、もう言葉にできない空間。

「 IT BEGAN IN AFRIKA」でしゃにむに踊り、「STAR GUITAR」で音に身を任せる。いうまでもなく、ライヴもイヴェントも観衆がいて初めて成立するもの。だが、ここ苗場ではその大観衆こそが主役だ。
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