一環して言えることは、気持ち良い音楽を作ることですね

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一環して言えることは、気持ち良い音楽を作ることですね

今年3月にメジャー・デビューを果した一十三十一(ヒトミトイ)。1stシングル「煙色の恋人達」を聴いた人ならすでにお分かりだろうが、彼女の音楽は本当に心地良い。ジャズ、ファンク、ソウル、R&B、ポップス……ありとあらゆる要素が混ざり合ながら作り上げられた音楽はどこまでも澄み切っている。

先日発売された2ndシングル「WAKE UP!」でもそれはしっかりと踏襲され、彼女らしさがよりいっそう表現されたようだ。

「WAKE UP!」は“水”と“和音”をイメージしました

最新シングル

「WAKE UP!」
boogaloo 発売中
HGCB-2003 1,223(Tax in)

1 WAKE UP!  
2 Hey! Mr.Sky
3 WAKE UP!-deja vu-
4 WAKE UP!-inst-




インタヴュー映像
超キュートなヒトミトイのインタビュー映像です


ライヴイベント情報

<SUMMER SONIC'02>

日時 : 8月17日(土)
      (ヒトミトイの出演は14:15~15:20を予定)
会場 : zepp OSAKA
問合せ: http://www.summersonic.com/
他出演:OZMA/THELIBERTINES/SKA SKACLUB/SHAKA LABBIT S&175R/PUFFY/RIVAL SCHOOLS...and more  

<FM NORTH WAVE 9th BIRTHDAY an SPECIAL LIVE ~CLUB LOVERZ~>

日時 : 8月1日(木)OPEN 17:00 START 20:00
会場 : 札幌KING XMHU
問合せ: http://www.king-xmhu.com/
他出演:MOOMIN/ROCKING/TIME/MINMI

――今回は2枚目のシングルということで、気負い的には軽くなりました?

一十三十一:
やっぱり前回は何も分からなかったので今回はとりあえず落ち着いて、リリックとメロディライン以外にも気を使えたかな。PVとかジャケット写真、アレンジにしてもかなり“私色”が出せたんじゃないかと思います

――今作は生のブラスが入ったサウンドと流れるようなメロディが印象的ですね。

一十三十一:
今回のシングルを作るにあたって“水”と“和音”っていうのがあったんですね。この私のイメージする音楽をどう作るかをアレンジャ-の渡辺貴浩さんと話し合って。……水って形がないじゃないですか。だからその抜けた感じと柔らかさ、自由な形をサウンドでどう表現するかってなった時に、だったら“生(音)”じゃないか、と。だから今回は初めてお会いするアーティストの方がたくさんいて、楽しいレコーディングになりましたね

――じゃあ、流れるような印象を受けたのはそれで正解?

一十三十一: そうそう

――歌詞にも“愛の和音”という言葉が出てきたりしてますが、“ひとつひとよのひとめぼれ”って言葉はとても日本語的だなって思ったんですが。

一十三十一:
日本語って好きなんですよ。湿度っていうか、匂いがあるじゃないですか。そういうところが凄い好き。それにカタカナもあるしひらがなもあるし漢字もあるし、見てても楽しいんですよ

――カップリングは、幻想的でまた違った印象が楽しめますね。

一十三十一:
アレンジはドープですよね。だから迷いそうになるんだけど、本当は“サンシャインは射してるから大丈夫さ”っていう曲なんです

――それがテーマ?

一十三十一:
1曲目のテーマが“水と和音”だったら、こっちは“空”ですね

――いつも曲を作る時はテーマを決めて作るんですか?

一十三十一:
テーマから決める時もあれば、なりゆきだったり。でも1枚目は“煙”で今回が“水”と“和音”、あと“空”……

――実体がないものが多いですね。

一十三十一:
あ、そう言われればそういうテーマが多いですね。掴めないものとか、自由に受け取れるものが好きみたいですね、私

――今回の「WAKE UP!」は、いつ頃に作った曲なんですか?

一十三十一:
私は今まで北海道で暮らしてて、東京には2カ月前くらい前に引っ越してきたんですけど。この曲は札幌と東京を行ったり来たりしている時に書いてた曲。かなり最近ですね

――北海道と東京の環境はやっぱり違います?

一十三十一:
全然違いますね。情報量も違うし、人の数も街の数も違うし……。何かをやりたい私にとっては刺激があって面白いですね

――逆に目移りしちゃいません?

一十三十一:
目移りが楽しいというか。それによって新しい刺激やインスピレーションを貰えるし。私は北海道が本当に大好きで、素晴らしいところとは思ってるんですけど、今は東京でいろいろ感じていきたいなあって思ってて

――そういった、さまざまなところからインスピレーションを受けているのは音楽にも表れていますよね。プロフィールを見ると小さい時からアジアとか旅をされたということなんですが、やっぱりそういった経験は今の自分に影響を与えていると思います?

一十三十一:
そうですね。私はジャンルっていうものはホントに関係ないと思ってるんですよ。アジアだったらアジア各国の、アメリカでもその土地土地の全てに良いエッセンスがあるし、影響も与えてもらいました。“一番好きな国は?”って聞かれても答えられないくらい。だから、そういうものを私の中に取り込んで、それから自分なりにどうアレンジしてオリジナルとして出していくかが必要なことなのかも

――自分の音楽で一環して出していきたい部分ってありますか?

一十三十一:
一環して言えることは、気持ち良い音楽を作ることですね。たぶん、自分が気持ち良い音楽を欲してるからそういう音楽を作ってると思うし。人が聴いて気持ち悪くなったり困るような音楽を作ってもね(笑)。あとは同じようなものを出しても面白くないから、やっぱり1作1作違う面を出すようにして。いろんなジャンルのエッセンスがあって初めて私の音楽になるから、そういうのが出しいていければいいかなと思います

――影響を受けた音楽とかあります?

一十三十一:
今、気になる音楽は、民族の変わった楽器。聴いたことのない音色を出すのですごく興味がありますね。外国に行ってすっごい重たい太鼓とか買ってきちゃったりして

――じゃ、今後はそういう音も取り入れられるかもしれない?

一十三十一:
もう、じゃんじゃん(笑)

――楽しみですね。今後の抱負ややりたいことはありますか?

一十三十一:
外でライヴをやりたいですね。7月と8月にイベントに出演するんですけど、ライヴって良くも悪くもその場でダイレクトな反応を感じられるから大好き。あと、今3rdシングルを制作中なんですけど、1st、2ndはこう……、右上がりな感じだったので、3rdではちょっとゆったり。優しいんだけどパワーのあるものを作りたいなって思ってて

――また心地良い音楽で?

一十三十一:
心地良いですよー! もう“ううっ!”って来ちゃうような(笑)コンセプト的には“押し倒し”系……

――押し倒し系!?

一十三十一:
ゆっくり押し倒す、みたいな(笑)。いや、まだわかんないんですけど

――(笑)。期待してます。

インタビュー・文●市川美奈香

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