<SUMMER SONIC 02>あっつあつのレポに、コメント映像!

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2002年夏の野外イベントのNo.1は<SUMMER SONIC>
GUNS N' ROSESとHANOIの熱い熱いレポートに、
AとThe Streetsのビデオコメントをメインにお届け

速報news総集編に続くは、サマソニにどっぷり&裏へ潜入。
さあ、これを読んでアノ時を思い出し、アノ時を体感したつもりになるべし

入場規制まで起きたHANOIの会場は始まる前からかなりの熱気


 A コメント映像

▲ジェイソン(Vo/右)とアダム(Dr/左)の
ペリー兄弟からのコメント。画面をクリックだ!

8/18@幕張で、ヴァラエティに富んだサウンドとキャッチーなメロディで、間違いなくスタジアムの気温を上げていたA。最後までまったくテンションの落ちないジェイソンのヴォーカルはなかなかだった!


※試聴できるオフィシャルサイトはこちらからどうぞ

 The Streets コメント映像

▲マイク・スキナーことThe Streetsからのコメント。
画面をクリックだ!

8/18@幕張ではライヴ開始直後PCトラブルにもめげず、飄々とステージをこなしたThe Streets。リリックから想像する繊細なイメージとは裏腹に、サルのようなダンスを披露するお茶目な一面も持ち合わせていた。


 SKA SKA CLUB ビデオクリップ
▲8/17@大阪、8/18@幕張に出演。
サマソニでも披露、SKA SKAの8/14にリリースされたばかりの『sound connection e.p』から「Daybreak Turnpike」のビデオをどうぞ♪(画面をクリック!)

 CULT OF PERSONALITY
 ビデオクリップ
▲8/17@幕張FACTORY STAGEに出演。
通称カルパーは今、要注目なので、観ておいて損なし。『under the sun』から「the real thing?」のビデオをどうぞ!(画面をクリック!)

この夏最大のイベント<SUMMER SONIC 02>開幕! 前ふり、その他は本サイトのNewsページなどをチェックしてもらうとして、ファット・アス・ホール(ケツの穴のデカイ)なBARKS編の御好意により、筆者は80’s BADBOY ROCK系レポを担当します。と言っても担当するのはHANOI ROCKSGUNS N’ROSESだけなんだけど。

まずはHANOI ROCKSから。何つっても今回はMichael Monroe(以下、モンちゃん)とAndy McCoy(以下、マッコイさん)の2人が率いているってんだからヤバイ! モンちゃんソロの時期にNasty SuicideとSam Yaffaが揃うことはあったのの、モンちゃん自身がマッコイさんをディスりまくっていただけに、この2人が揃った再結成は見られないと思っていたが…(感涙)。ちなみに今回の再結成は、そもそもHANOI REVISITEDという名で二人が揃ったことがきっかけだったらしい。Johnny Thundersですな!(註)

会場に入れないとイヤなんで少し早めにメッセへ移動すると、早くも長蛇の列が! 明らかに平均年齢高めな方々(筆者もですが)が多いが、若い子も結構いて世代を超えたHANOI人気の高さを改めて確信。入場規制まで起きたパンパンの会場は始まる前からかなりの熱気だ。そして登場! 往年の名曲「Malibu Beach Nightmare」、「Motorvatin’」「Oriental Beat」に交え新曲も披露し、会場は終始盛り上がりっぱなし。必ずしもコンディションが良いとは思えない音響の中、年齢を感じさせぬ動きでスピーカーによじ上り、マイクコードをブンブン振り回し、マイク・スタンドを倒しまくり、そしてサックスもプレイし、とかつての名パフォームを繰り広げるモンちゃん。酒焼けなのか、声がガラガラ気味だったが、スマートな体系もバッチリ保っている。そしてこれまた必ずしも上手いとは言えないラフなバンド(それがまた良いのだが)を、ガッチリ支えるマッコイさんはひたすらルーズにギタープレイ、と彼ら自身も実に楽しげ。そして「Don’t Never Leave Me」では、ブレイクでマッコイさんのあの語り(一部フリースタイルで煽る)も聴け、いや~最高!シメはモチロン「Tragedy」! どうせなら「Malibu Beach~」とのメドレーで、とも思ったが、まぁOK。当然の大団円で閉幕した。その後、アンコールがあったようだけど、いち早くスタジアムへ戻ってしまったため見れなかった…。余談だが、メッセを出る時にバッタリ某有名ラッパーと遭遇!(ビガップ、イギー!) 彼もHANOI~GUNSを見に来たとか。さすが同世代!


みんな笑ってる! 涙ぐんでるヤツもいるぞー

さてさて問題のGUNS N’ROSES。気を利かしたリヴァースくん(WEEZER)が妙にはやくライヴを終えたっつーのに、それから1時間以上が経過しても出る気配ナシ。しかし会場は、そんな遅れもGUNSのショウの一部、お約束かの如くウェーブしたりGUNSコールしたりとテンションは保ちっぱなし。そして定刻から45分が過ぎ、いきなり暗転。そしてあのギター・フレーズが流れると会場は狂喜&狂喜&狂喜! 「Welcome To The Jungle」だっ! いきなり特効花火をサクレツさせ会場は興奮のルツボと化し、もうモッシュだがポゴだが解らんモミクチャ騒乱状態で皆大合唱&大合唱&大合唱! みんな笑ってる! 涙ぐんでるヤツもいるぞー! 叫べ、「シャナナナナナナ、ニース、ニース」! 1年半前のあのブラジルでの復活時に比べ、かなり絞って昔の体形に近づいたAxlは、若干声が太くはなっているものの、全く衰えぬシャウトで会場は酔い痺れる。続いて「It’ So Easy」、叫べ、Fxck Off! そして「Mr. Brownstone」と、ブラジル公演時同様に1stアルバムからの曲順どおりにプレイし、また騒乱&騒乱&騒乱。Axl自身も所狭しと会場を走り回り、マイク・スタンドを持ちクルクルと回るお得意のパフォーマンスを披露する。炎を模した特効など贅沢に使いまくりの中、その後も怒涛の名曲ラッシュでヒートアップし、ギターのRobin Finkを紹介しての「Sweet Child O’ Mine」。長身の変態ギタリストBucketheadタイムではヌンチャク&怪しいブレイク・ダンス、そしてジャイアント・ロボのフィギュアを使ってのギターソロで会場を沸かす。そして「Knockin’ On Heaven’s Door」では一旦クールダウン。音に身を任せグルーヴする会場のあちこちからライターが灯され、幻想的な世界を演出する。さらに遂に発売される(はず?)新作『Chinese Democracy』からの新曲も数曲プレイ。これらの楽曲は、かつてのメンバーでは出来なかった(悪い意味ではナイ)ような、過去を振り返るのではなく未来を見据え進化していくAxlの姿が窺い知れる印象。さらにGUNS N’ROSESはスケールがデカい21世紀版モンスター・バンドへとのし上がっていく、そんな可能性秘めている気がする。

▲オリジナルメンバーのGUNS。今回来日したのは、Axl(中央)のみ

そしてAxlがピアノの前に座る。おどけるような仕草で鍵盤を玩ぶAxlの様子に誰もが驚いたであろう。かつてライヴ中であろうと、常にピリピリとした雰囲気を放ち、気にいらないことには直に怒声を上げたAxlの姿はここにはない。そしてゆっくりと「November Rain」のフレーズが…(また感涙)。

その後もBucketheadがアコギをプレイしての「Patience」、続いて「Nightrain」、「Rocket Queen」でひとまず閉幕。後半はちとダレ気味だったものの、しか~し観客は全く帰る気ナシ。モチロンあの曲を聴くまでは。程なくメンバーが姿を現わし、そしてあの「Paradise City」のイントロが。Axlの登場とともに、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンもドギモを抜く花火&特効大爆発(不認可ではナイ)で会場はポゴ!ポゴ!ポゴ! 長丁場のイベントの疲れも全く感じさせぬ、会場が一体となった大暴れっぷりで盛大に閉幕する…(号泣)。上空に無数の花火も打ち上げられた感動のフィナーレに、拍手はしばらく鳴り響いた…。

総論。誰がGUNS N' ROSESの、ここまでの完全なる復活を予想したであろうか。BucketheadやRobin Finkのような映えるメンバーが揃ったことも大きいだろう。あの伝説の時代を知っているであろう他の新メンバー達も、その重責をモノともせず、かつてのGUNSを模倣するのではなく、各々が己の持ち味を活かしたプレイを聴かせ新生GUNSに一役買っている。そして何よりもAxlの変貌ぶりが一番の驚きだった。先のピアノでおどける姿以外にも、MCでは感謝の意を連呼。若干の進行の不具合にも全く動じなくなったし、最後には小さな声で「ドウモ」とまで。どんな心境の変化が彼にあったのかは解らないが、今度こそ本格的に活動していこうという強い意志が随所から感じられるステージだった。主催のクリエイティブ・マン(以下、クリマン)の演出も見事。GUNSまでのアーティストには極力節約し(想像です)、全ての特効予算をGUNSに注ぎこんだようなド派手な迫力の演出は、まるで今回のフェスがGUNSの復活を祝うために催されたかのよう。所々に仕切りの甘い部分があったのが事実だけど、それも全てクリアにしちゃうくらいの大ラスだった。

そしてキレイにまとめる訳ではないが、何よりも暖かく迎えた観客の盛り上がりが良かったと思う。正直、あそこまでの盛り上がりを見せるとは思っていなかっただけに、あの場に居たみんなにナフ・リスペクト(ちとクサイけど)! やっぱ、GUNSはオリジナル・メムバーでムニャムニャムニャなんてウンチク垂れ流す輩もいるかもしれないが、そんな野暮は無視無視ア~ンド無視。心配された台風も来なかったし、今回見れなかった人は思いっきり後悔しましょう。そして幸運にも見れた人は思いっきり自慢しましょう。クリマンにもデッカいリスペクトを贈りたくなる…、それがこの夏の出来事だった。

文●Masso187um

(註)

※REVISITEDと聞いてピンとくるPUNKファンもいらっしゃるだろう。
そう、あのジャンキーのプロ、N.Y. PUNKシーンの偉人、Johnny Thundersだっ!
彼が、クラシックな自身のアルバム『L.A.M.F.』のミキシングなどにケチを付け、改めて出しなおした盤に付けられたタイトルが『L.A.M.F. REVISITED』。
以降、PUNKSたちの間では、再生、再発、再結成、復活などの時にREVISITEDをつけることが多い。

代表使用例:
ZIGGY「それいけ!R&R BAND」
→「それいけ!R&R BAND REVISITED」
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