U2のボノ、『Oprah Winfrey Show』でアフリカでのAIDS、貧困問題を語る

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Bonoが出演する『Oprah Winfrey Show』の収録が、9月18日(水曜日)に行なわれた。U2のフロントマンは演奏をするわけでもなければ、これから発売されるベストCD/DVDの宣伝をするわけでもなく、彼がサポートする開発途上国の負債削減や、アフリカでのAIDS蔓延といった様々な問題について語るために出演した。この日の収録は9月20日(金曜日)に放送される予定。

「アメリカ国民と話をしたかったら『Opra』に出るべきだね」。毎週、2000万人以上の人が見ているこの番組が収録された午後、Bonoは観客に向かってこう話した。黒いスーツにグレイのドレス・シャツを身に付けたショート・ヘアのBonoは、トレード・マークの色つきサングラスとシルバーの丸いイヤリングがなければ、まるでビジネス・マンのようだった。そして、彼のビジネスは支援運動だ。

「これは緊急事態なんだ。この問題に対して、募金をして済ますこともできる。でも、神が望んでいるのは施しではなく、行動だよ」

Bonoがこう言うのは、発展国への莫大な負債のために、ほとんどのアフリカの新興国では清潔な水、教育、医療といった人間に必要な最低限のものが供給されていないためだ。彼はまた、AIDS問題に対して第二次世界大戦のホロコーストを引き合いに出し、アフリカの人々が死んでいくのを世界中の人々がただじっと見ているわけにはいかないと説いた。Bonoは「人々が汽車に詰め込まれていくところなんだよ」と『Oprah』の観客に向かって訴えた。

ワシントンの政治家に圧力をかけてることについて、彼は「悩みの種」だとホストのWinfreyに語った。彼の執拗なロビー活動は、今年の初め、アフリカへの50億ドルの追加支援金を確保することをブッシュ大統領に納得させたが、議会はその資金についてまだ何も行動を起こしていない。彼はアメリカ国民に、このキャンペーンへの協力と地元の下院議員への働きかけを呼びかけた。

ショウには、今年5月にBonoと共にアフリカを視察して回ったPaul O'Nell米財務長官と、コメディアンのChris Tuckerも出演。Bonoによれば、ウェブサイト(datadata.org)でさらに詳しい内容を知ることができるということだ。

Darryl Morden, Los Angeles (C)LAUNCH.com
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