【LIQUIDROOM 8th Anniversary “Final”】Little Creatures×Polaris、3ピース対決

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【LIQUIDROOM 8th Anniversary “Final”】Little Creatures×Polaris ライヴ・レビュー 2002/09/27

眠らない街、新宿と共に生き続けるライヴハウス、LIQUIDROOMの誕生から8周年を記念して、8月から、EGO-WRAPPIN'& Matthew Herbert Big Band(ライヴレビューはこちら)、くるり(ライヴレビューはこちら)& Data Corse Pentagon Royal Gardenなどなど……、LIQUIDROOMらしい選択によるスペシャル・イヴェントが繰り広げられてきたが、遂にファイナルを迎えトリを飾ったのは、Little Creatures & Polaris

この2バンドは、LIQUIDROOMでもお馴染みのバンドで会場は多くのファンで埋め尽くされた。この2バンドの共通点といえば、“3ピース・バンド”ということであり、最小限の構成の中で最も究極な音を出すということだ。目を閉じて聴けば彼らの音はとても3ピースに感じられない音圧があり驚かされる。この日は2バンドともそれぞれの世界観をしっかりと提示した素晴らしいパフォーマンスをみせた。

始めに登場したのはLittle Creatues。今回最も印象的だったのは音の鋭さ。10年以上ものキャリアを持つ彼らは、各メンバーがそれぞれの技を披露しつつ、バンドとしてのサウンドを構築していく。彼らのライヴはアレンジが毎回違うので、いつ見ても新鮮さがあっておもしろい。オープニングからゆったりと音を蓄積していきならがら「new asians」を披露し、「DJ shadow」や「giants are dying」では歓声と共に完璧な演奏でフロアを揺るがした。

そして続いて登場したのはPolaris。バンド結成から約2年と比較的新しいバンドだが、個々のキャリアは長く、各人の高い演奏能力が充分に発揮され、さらにまとまったPolarisの世界観打ち出したパフォーマンスとなった。オープニングはゆったりとしたダビーなサウンドが鳴り響き、新曲「天気図」を披露。この日はその他に11月7日にリリースされる予定のアルバム『HOME』収録曲から「愛の手の中に」「ねじまわし」も披露した。オオヤのハイトーン・ヴォーカルが印象的でなんとも言えないポップさをだしているのが印象的であるが、それよりもインストの演奏部分で、よりずっしりと深みに入り込むような重たいサウンドが印象的であった。Polarisは11月14日に同会場でワンマンを予定している。

文●バークス(02/09/30)

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