すっかり元気なマライアが来日記者会見。新作タイトルにこめた思いを語る

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ニューアルバム『Charmblaceret』のプロモーションのため、現在来日中のマライア・キャリー。25日(月)には夜の渋谷に突然現われてさっそく話題を振り撒いたが、その翌26日、都内のホテルにて記者会見が行なわれた。

エンジ色のシャツにジーンズというカジュアルな出で立ちで登場したマライアは、大好きな日本に来られたのがうれしいのかご機嫌なようす。約3年ぶりのオリジナル・アルバムや出演した映画について笑顔で質問に応えた。

前作から少しブランクがあったことについてマライアは「長い間、休みなく働いてきたから疲れがたまったのね。昨年は精神的にも肉体的にもよい状態とはいえなかった」と率直に話す。しかし「今はとても幸せで、前向きな気持ちでいられる」と言い、「仕事も大切だけど体を大事にしなければ」という教訓もしっかり学んだそうだ。

そんな影響もあったのか、レコーディングは自然に恵まれたイタリアのカプリ島で行なわれた。「自動車が禁止されてるから、排ガスがなくてのどにいいの。昼はレコーディング、夜は詞を書いたりして過ごしていたわ」。また、4、5ヶ月という短い制作期間にもかかわらず、最終的に22曲もの楽曲がレコーディングされ、その中から収録曲を選ぶのがたいへんだったとも。話題になったデフ・レパードのカヴァーについては「この曲は自分で選んだの。いい曲だから、どんなジャンルでもその良さは生かせると思う。コーラスとかを入れて自分のスタイルにできたわ」と語っていた。

会見の中ではマライアが出演している映画についての話題も飛び出した。これは『Wisegirls』というインディペンデント作品で、主演は『ミミック』『ルル・オン・ザ・ブリッジ』などで知られるアカデミー女優のミラ・ソルヴィーノ。マライアは、マフィアが経営するレストランで働くウェイトレスを演じているという。「ハリウッドのような大掛かりなものではないけど、自分にとって尊敬できる人たちと一緒に仕事ができた。とても楽しい映画よ


終始楽しげなマライアの表情が少しかげったのが、アルバムタイトル『Charmblaceret』について触れたときのことだった。たくさんのチャーム(魅力)の集まりという意味のほかに、今年夏に亡くなった父親にまつわるものでもあるという。「父の母親がチャームブレスレットを着けていたの。私はそのことを知らなかったんだけど、偶然、私も普段からチャームブレスレットを着けていて。その話を聞いて父親の思い出にと思ったの。チャームはその人が持っている1つひとつの性格とか物語を象徴している。それは大切に受け継がれていってほしいという願いが込められたもので、私にとっては一番近いファンのみなさんへの贈り物なんです

さまざまな困難や苦しみを通りぬけて完成した『Charmblaceret』。会見中のマライアはかつてのように元気そのものだったが、この新作には、そんな彼女の新たな第一歩が力強く刻まれているようだ。
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