ジョージ・ハリソンのトリビュート・コンサートにロック界の大物が参加(その2)

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その1からの続き)
ライヴがいよいよ佳境へ入ると、「If I Needed Someone」「Old Brown Shoe」「I Want To Tell You」「Here Comes The Sun」「Isn't It A Pity」といったHarrisonの素晴らしいヒットの数々が勢揃いしたスターたちによって長時間にわたり演奏された。Tom Petty & The Heartbreakersがステージに登場し、「Taxman」と「I Need You」を、さらにJeff Lynneと共にTraveling Wilburysの「Handle With Care」を演奏すると観衆は大いに喜び、ライヴは最初の山場(そしてその夜2度目のスタンディング・オベーション)を迎えた。

Ringo Starrが登場してオーディエンスがいっそうエキサイトすると、Ringoは「僕はGeorgeを愛していて、Georgeは僕を愛していた」とやさしく語り、彼がHarrisonと共に作った曲「Photograph」を震える声で歌った。またRingoは“All I got is a photograph and I realize you're not coming back anymore(持っているのは写真だけ、君はもう戻ってこない)”という歌詞が、悲しいことに違う意味で捉えられてしまったと付け加えた。RingoはCarl Perkinsの曲「Honey Don't」を歌い、これはHarrisonの大好きだった曲の1つと説明した。

そして、“Georgeのもう1人の友人”というRingoの紹介で、Paul McCartneyが喝采を受けながらステージに登場。Ringoのドラムをバックにした「For You Blue」と、ウクレレ(Harrisonの大好きな楽器)による「Something」、そしてHarrisonの名作『All Things Must Pass』のタイトル曲を披露した。McCartneyがすべての曲でスタンディング・オベーションを受けた後、続いてClaptonが「While My Guitar Gently Weeps」を、Billy Prestonが「My Sweet Lord」のソウルフルなテイクをそれぞれ演奏した。

フィナーレは参加ミュージシャン全員がステージに集まり、「Wah-Wah」と「See You In My Dreams」のパフォーマンスで感想的に盛り上げた。父親と瓜二つのDhani Harrisonは全員に向かい、「すべてのミュージシャンに心の底からお礼を言いたい……みんな僕の父の親友です。アイ・ラヴ・ユー」と述べ、McCartneyはDhaniをハグし、「Oliviaが言うんだけど、Dhaniと一緒にステージに立つと、Georgeは若いときのままで、俺たちがみんな年取って見えるって!」とジョークを飛ばした。

「The Concert For George」の収益金は、Harrisonが'73年に設立したマテリアル・ワールド・チャリティ基金へ寄付される。Jeff LynneとDhani Harrisonが共同プロデュースしたHarrisonの最後の遺作『Brainwashed』は、Capitol Recordsより11月19日にリリースされた。

Lyndsey Parker, Los Angeles (C)LAUNCH.com
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