川口大輔、アーティスト活動の第一歩を踏み出す

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ソング・ライターとしてCHEMISTRY「君をさがしてた」、中島美嘉「WILL」「STARS」など数々のビック・ヒットを放ってきた川口大輔。'03年1月には彼自身がプロデュースした曲を集めた『BEFORE THE DAWN』でプレ・デビューを果たしているが、4月23日の「Memory Lane」で、いよいよアーティストとして本格的に始動する。そのデビューに先駆けて、先日3月11日に都内でコンベンション・ライヴが行なわれた。会場は、都会の喧騒を忘れるくらいたくさんの緑に覆われたレストラン。天井から自然光も降り注ぎ、川口のイメージにピッタリ合うロケーションだ。

ライヴはホーン・セクションを含むフル・バンドを従えての演奏。川口が鍵盤の前に立って力強く弾き出すと、バックバンドと一体になって力強いグルーヴが生まれ、2曲目のワールドカップの公式ソング「Let's Get Together Now」ではラテン・アレンジで会場を一気に明るいテンションへと導く。「かなり緊張しています」という言葉とは裏腹に、その堂々とした歌声とボサノヴァ、サルサ、ラテン・ミュージックなどのバンドでピアノニストとして鍛えた実力をも見せつけた力強い演奏だった。

また、途中「Babyfaceが来日時にメドレーをやっていて僕もいつかやりたいと思った」と語って披露されたのが、「WILL」「STARS」などのバラードのメドレー。その後は、ボサノヴァのグルーヴィなサウンドが彼らしく印象的なデビュー・シングル「Memory Lane」で、会場をやさしく温かく包んだ。

そして最後は「君をさがしてた」を披露。この曲を演奏する前に、川口は「ホントに音楽をやっていこうと決心した曲」と語り、一番思い入れの強かったこの曲をひとりで弾き語り。アーティストとしての活動を始める力強い決心がそこに現われていた気がした。

川口大輔の歌には、彼が一番影響されたというラテン・アメリカのミュージックにぴったり合うカラッとした爽やかさと太陽のぬくもりを感じる。それは現在主流の男性R&Bとは全く違う、オンリー・ワンな新鮮さだ。今年のデビューで新しい風が音楽シーンに吹き荒れることは間違いないだろう。
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