エアロ、オーディオスレイヴ、エルトンらがAC/DC、ザ・クラッシュらを称賛――ロックの殿堂入りセレモニー(その1)

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3月10日(月)、今年で18回目となるロックの殿堂入り式典が、NYのウォルドーフ・アストリアホテルで行なわれた。今回殿堂入りしたのは、AC/DC、The Clash、The Police、Elvis Costello & The Attractions、Righteous Brothersの面々。それでは、それぞれのアーティストの受賞の模様をレポートしていこう。

AC/DC

AC/DCのプレゼンテーターを務めたAerosmithのSteven Tylerは「AC/DCはロックの試金石になった」とコメント。「一緒に歌うとき、拳を握りしめるだろう? 親を怖がらせたり、隣人をイラつかせるよな? 足元が燃えそうになるくらい火のそばで踊りたくなったり……それでも全然かまわなくてさ。立ち上がって、わけもわからず叫びたくならないか? スニーカーを煮て、ガールフレンドのパンティでスープを作りたくならない?(客席から笑い) もしそうでなけりゃ、それはAC/DCじゃないのさ」

受賞の際、Brian Johnson(Vo)は、バンドのリードシンガーだった故Bon Scottが書いた'77年の曲「Let There Be Rock」を引用し、こうスピーチした。「“始まりは'55年、人々はロックンロール・ショウもそのノリも知らなかった。白人は感傷に浸り、黒人にはブルースがあった。でも、どうしたらいいかわからなかった。そしてチャイコフスキーがこう言ったのさ。ロックしようと”……Bon Scottはこう書いた。今夜、これを受賞するのは本当に名誉なことだ」

AC/DCは「Highway To Hell」と「You Shook Me All Night Long」をパフォーマンスした。

The Clash

プレゼンテーターは元Rage Against The Machineで、現在Audioslaveのギタリスト、Tom Morello。彼のスピーチは、The Clashの誠実で確固たる姿勢を称えるものだった。「彼らは、革命的な音と革命的な思想を一体化した。彼らの音楽によって、何千ものバンドがスタートし、何百万ものファンが動かされた。彼ら抜きの自分の人生なんて想像できない。彼らの全盛期には彼らだけが重要なバンドだと思われていた。25年経っても、それは正しかったと思っている」

またU2のギタリストのThe Edgeもスピーチを行い、Clashがいかにロックンロールの精神を持ち続けていたかを述べた。「ロックンロールのストーリーにおいてThe Clashが果たした貢献は計り知れない。それはロックンロールの生き残りを賭けた、唯一のものだったと思う。パンクの終焉を始まったとき、ロックは救いようのない、ひどいものになった。The Stonesはディスコに向かった。そう、あの当時はそこに金が集まっていたんだ。Clashや他の1つか2つのバンドだけが忠誠を尽くしていた」

The Edgeは、U2も彼らの影響を受けていると称賛の言葉を続けた。「彼らは常識やジャンルの壁を打ち破った。そして、それを見て奮起した何千ものバンドがガレージから誕生した。そうやってアイルランドから生まれたバンドのひとつがU2なんだ」

賞を受け取ったのは、Mick Jones、Paul Simonon、Terry Chimes、そしてJoe Strummerの未亡人。Simononはバンドの歴史をシンプルな声明にまとめた。「Mick Jones、Bernie Rhodesと知り合って、その後The Clashになるバンドに突然参加することになったんだ。'76年からの8年間はステージ上でも、それ以外でもエキサイティングで爆発的だった。Mick、Joe、俺は、まるで自分達のメッセージを伝えるために戦う三銃士か兄弟のようだった。そして世界に認められて解散。それからはそれぞれの道を歩んできた」

(C)LAUNCH.com

エアロ、オーディオスレイヴ、エルトンらがAC/DC、ザ・クラッシュらを称賛――ロックの殿堂入りセレモニー
(その2)
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