エアロ、オーディオスレイヴ、エルトンらがAC/DC、ザ・クラッシュらを称賛――ロックの殿堂入りセレモニー(その3)

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The Righteous Brothers

プレゼンテーターのBilly Joelは、'60年代に初めて“ブルー・アイド・ソウル”というコンセプトに触れて、解放された気分になったと話した。「青い目を持っていても、肌の色や文化の垣根を越えることがあるんだ。白人だってソウルフルなときもある。あれは人生を変える考えだった」

The Righteous Brothersはステージで「You've Lost That Lovin’Feeling」を披露。当のBobby HatfieldとBill Medleyは、“ブルー・アイド・ソウル”という言葉はどうでもいいとバックステージで語ってくれた。

「ああ、おかしなもんだよ、全く。僕らが考えたフレーズじゃないからね。DJが考えた言葉なんだ」とHatfield。「フィラデルフィアに黒人のDJがいたんだ。僕らが白人だってわかったとき、彼が“青い目のソウル・ブラザー”って呼び始めた。そうやって生まれた言葉なんだ。わかんないけど、まぁいいさ」

Medleyはこう付け加えた。「ブラックのラジオ局が僕達の曲をかけてくれるなんて、素晴しいことだった。彼は、僕達が白人だってリスナーに注意してたんだよ」

他の部門のハイライト

ノン・パフォーマンス部門ではレコード・エグゼクティヴのMo Ostinが、サイドマン部門でのBenny Benjamin、Floyd Cramer、Steve Douglasらが殿堂入りしている。Ostinの受賞には、Neil YoungとPaul Simonがそれぞれスピーチに立った。ステージに上がったYoungは、差し迫るイラク戦争について意見を短く述べた。「戦争は最悪だ……最低なものだ」

続くOstinもこう述べている。「今夜は素晴しい時間を過ごしています。でも来週には多くの人々を殺すことになるのです。それを忘れないようにしましょう。この場を台無しにしたくはありませんが、真実を言わざる得ません。そして音楽とは、かつてこういうものでした。いまでもそうです。人間のものなのです。あの場所にも多くの人間がいます。我々は間違いを犯そうとしています。まるで自分が燃費の悪い巨大なSUVに乗り、運転手はぷんぷん臭うほど酔っ払っている――そんな感じですよ。彼はパワーに酔いしれているんです」

Paul Simonは'76年のヒット曲「Still Crazy After All These Years」を演奏し、Ostinに捧げた。

最後に恒例となっているオールスター共演のジャムがなかったため、今年の式典は例年にくらべ短いものだった。式典の模様は編集後、3月16日にVH1で放送される予定。

(C)LAUNCH.com

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(その1)
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