ドアーズ 、オリジナルドラマーのジョン・デンスモア 、バンド名の使用差し止め要求が却下される

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Doorsのメンバーを今年のロードから降ろそうと、バンド名の使用禁止を求めていたJohn Densmoreだが、敗北を期したようだ。裁判所はDensmoreが要求していたRay ManzarekとRobby Kriegerにツアーでバンド名の使用を禁止する仮の差し止め命令を却下。ツアーは5月22日、フロリダ州タンパから再開する。Densmoreの残りの訴えは継続されるが、ManzarekとKriegerは新しいバンド名をDoors 21st Centuryとしてグループのプロモーションを行なうという。

Manzarekは声明の中で次のように語っている。
「正義が行き渡って嬉しい。判事は賢明で鋭敏な判断を下したと思う。当初からJohn Densmoreをバンドに誘って一緒にプレイしたいと望んでいたが、それは今も変わらない」

仮命令の要求の却下にあたって、ロサンゼルス上級司法裁判所判事のGregory W. Alarconは、ManzarekとKriegerの弁護士を支持。新しいバンド名を強制することは現行のコンサートに支障を来すとした。また、“21st Century”を付加することでオリジナル名のDoorsと十分区別がつくと判断している。判事はさらに、ファンにとってオリジナル・シンガーのJim Morrisonが死去していることは周知で、コンサートに彼が現れると思うはずはないと述べた。

DensmoreはManzarekとKriegerに対し、同意なしでDoors 21st Centuryを立ち上げたとし、契約違反を訴えている。また、'71年にJim Morrisonが死去して以来、Doorsの楽曲から生じる利益を3等分するという取り決めに基づき、今後バンドが行なうツアーおよびレコーディングによる収益の分配を求めている。

ManzarekとKriegerはオリジナルドラマーであるDensmoreをDoors 21st Centuryのメンバーに誘いたいと話しているが、Densmoreは聴覚障害を理由に断っている。Doors 21st Centuryは'02年、CultのIan Astburyをヴォーカルに、Densmoreの代わりとして当初、PoliceのStewart Copelandをドラマーに迎え、活動を開始した。

Copelandはその後、昨年秋に患ったケガで今年初めにバンドを解雇されManzarekとKriegerに対し100万ドルの訴訟を起こした。

また、Morrisonの両親と姻族らが著作権侵害でManzarekとKriegerを訴えている。

The Doors 21st Centuryのツアーは秋まで続く予定。コンサートではバンドのヒット曲のほか、ロサンゼルスで作ってレコーディングした新曲もいくつか披露される。

(C)LAUNCH.com
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