19年ぶりにオリジナル・メンバーで来日したデュラン・デュラン、記者会見速報!

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1985年にフィラデルフィアで行なわれた<ライヴ・エイド>以来、17年ぶりにオリジナル・メンバーでの再結成を果たしたデュラン・デュラン。7月7日(月)から始まる来日公演に先立ち、7月3日(木)、都内ホテルで記者会見を行なった。

午後2時過ぎ、ダーク・カラーのスーツで揃えたメンバー5人、ジョン・テイラー(B)、ロジャー・テイラー(Ds)、サイモン・ルボン(Vo)、ニック・ローズ(Key)、アンディ・テイラー(G)が登場すると、場内に拍手が沸き起こった。

「昔からの友達と、また戻って来られてうれしいよ」と一様に再結成の喜びを語る5人だが、やはり一番気になるのは再結成の理由。

「それぞれに活動をしているから、いろいろなミュージシャンと一緒にやってきているけど、この5人で久しぶりに集まったときに感じた相性の良さは、ほかでは感じたことがないものだったんだ。こんな風に思うのは一生に一度のことだろうから、やるしかないと思った」(アンディ)

しばらく音楽シーンから離れていたロジャーも「'90年代後半から少しずつ音楽を始めていたんだけど、ジョンから“一緒にやらないか”と誘われたときに、またこの5人でやりたいと思ったんだ」と、シーンへの復帰とともにデュランに対する想いを語った。そんなロジャーの姿を隣の席で見守るようにみつめるジョンの温かな眼差しが、彼らの結束の固さをうかがわせるようでもあった。

この記者会見でメンバーがよく口にしていたのが「相性」という言葉。質疑応答の最中にも、誰かがジョークを飛ばせば誰かがそのジョークを受けて、また別の誰かがオチを言ったり、そんな笑いの間でも相性の良さを見せてくれた。

壇上のテーブルに用意された2種類の飲み物を前に、
「昔からの友達と、また一緒にプレイできることはとてもうれしいよ。でも、そんなことよりも僕は今、エビアンとペリエのどっちを飲んでいいのか悩んでいるんだ(笑)」(サイモン)
「それより僕は、エビアンのラベルは取ってあるのにペリエのラベルはそのままになっているのは何故なのかが気になるよ(笑)」(ニック)
「このメンバーでまた武道館でプレイできてうれしいね。そんなことより、僕はペリエよりもシャンパンがよかったな(笑)」(アンディ)

また「最近、聴いている音楽は?」という質問に対して、「ヒップホップ、ゴールドフラップロイクソップ……ップ、ップ、ップ。“ップ”が好きなんだ(笑)」とニックが「ップ」を強調して連発すると、ほかのメンバーもマイクを手に「ップ」の発音合戦に……。ちなみに、サイモンはエビアンを飲んでいた。

さて、今回の再結成の噂が囁かれ出した頃から言われていたニュー・アルバムについては「もう間もなく完成するよ。今回のショーで新曲もプレイして、みんなの反応を見て、そのエネルギーをスタジオに持ち帰って、今年の年末には発表できると思う。デュラン・デュランらしい作品になると思うよ」(ニック)とのこと。そして、待ち遠しい来日公演については「なにせ曲がたくさんあるから、先週のリハーサル最終日にようやくセットリストが決定したんだ。リスナーのみんなにも喜んでもらえると思う。でも、それは予定だからまた違ったものになるかもしれないな(笑)」(ジョン)と、ショーへの期待が高まる言葉が返ってきた。

「自分たちは'80年代のリバイバルだとは思っていない」(アンディ)との力強い現役宣言も出たことだし、21世紀のデュラン・ワールドを楽しませてもらいたいと思う。

 
▲歳をとってもカッコイイ訳は「みんなと楽しく音楽をやって、よく笑っているからさ」とはサイモン談
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