デュラン・デュラン、感動の武道館ライヴ・レポート&再発情報

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「We'll be back again! See you soon!!」
オリジナル・メンバーによる19年ぶりの来日ツアー、最終日の日本武道館公演でこう言って、会場を埋め尽くしたファンに手を振ったデュラン・デュラン。約2時間のめくるめくニューロマンティック・ワールドでファンを魅了し、さらにカンペを用意して「コンバンワ、ワタシハ、デュラン・デュランデス」「ワタシタチニトッテ、コノショウハ、トクベツデス」など日本語のMCでコミニュケーションを図ろうとするサービス精神もたっぷり見せてくれたこの日。小学生の頃に姉の部屋から漏れ聴こえてきたデュランのアルバムで洋楽初体験をした筆者など、ハートと目頭の両方が熱くなってしまった。

1stアルバム『デュラン・デュラン』に収録されている「フレンズ・オブ・マイン」で幕を開け、「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」「プラネット・アース」と続くオープニング。ひときわ盛り上がりを見せた「ホワイト・ラインズ」、「もしあなたがここに、恋する人といるのなら、この曲をその人に捧げます」と言ってプレイされた「オーディナリー・ワールド」。そして「プリーズ・テル・ミー・ナウ」や「ノトーリアス」、「リオ」、「リフレックス」、「ガールズ・オン・フィルム(グラビアの美少女)」など、'80年代の代名詞とも言える楽曲群を中心にした全21曲のメニューは、あの頃の輝きを失わないまま、この日を待ちわびていたファンに届けられたのではないだろうか。

ツアーに先立って行なわれた記者会見で「何せ曲がたくさんあるから、セットリストは悩みに悩んで、やっと決まったところだ。最高のショーになると思うよ」とジョンが言っていたけれども、この日のショウを観て改めて、記憶の底にあるデュラン楽曲の眩さや煌きを感じた。今年の暮れにはこのオリジナル・メンバーによる最新作もリリースされる予定で、かつ冒頭にも書いた通り「We'll be back again! See you soon!!」だそうなので、これを機に旧譜も聴き直してみようと思う。

9月2日には彼らのオリジナル・アルバム、3タイトルが最新リマスタリングによる再発となり、しかも『リオ』はエンハンストCDで、「リオ」「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」「セイヴ・ア・プレイヤー」など、MTV史に残る名作PVも収録されていて税込1,890円というからお買い得でしょう。ちなみに、前述の記者会見にて「新作でもPVを制作するのか?」との質問に、「当時と今とでは、技術もコストも変化しているから、その中でどうやって低予算で作るかがポイントだろうね。当時はビデオクリップを作り始めの時代だったから実験的なことがたくさんできたし、「プラネット・アース」のビデオだって実はかなり低予算で作ったんだよ」と、意外な秘話と台所事情も明かされたのだった。


【デュラン・デュラン リマスタリング・シリーズ】
◆2003年9月2日発売
◆各 1,890円(税込)
『デュラン・デュラン』TOCP-67234
『リオ』TOCP-67235
『セブン・アンド・ラグド・タイガー』TOCP-67236
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