<FRF'03>魂宿る、ベン・ハーパーのパフォーマンス

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Green Stageではあの広大な場所を一面、人で埋め尽くしたのは、御存知、Underworld。少し地味目のスタートから徐々にヒートアップしながら、ぶっといビートが鳴り響く中、中盤で披露した「Two Months Off 」では爆発。大きなきなモニターとおなじみtomatoのグラフィックと共に緑のレーザー光線が会場をものすごい速さで駆け抜けていた。そんなステージを横目にみつつ中盤では、ベン・ハーパーを観るためにWhite Stageへ。

傑作ライヴ盤『LIVE ON MARZ』を彷彿させてくれるようにザ・イノセント・クリミナルズと共に現われたベン・ハーパー、やっぱり彼の声は渋い! 低めで力強く歌う歌声は、本当に何度聴いてもグッとくる。それはやはり彼の歌声に自然の魂が宿ってこだました瞬間でもあった。パーカッションとドラムとのツインのリズム体と、巧みな技を披露しまくったベース、ブルージーなサウンドを中心に、レゲエやアラブ音楽を取り入れたサウンドはシンプルで各楽器の音の素晴らしい響きを強調しながら構成されたステージが印象的だった。ベンの椅子に座り、膝の上に寝かせたギターを、金属バーを左右に滑らせ演奏するスライド・ギターの演奏も圧巻。

そして中盤に歓声が沸きあがったマーヴィン・ゲイのカヴァー曲「SEXUAL HEALING」では、会場全体がピースに包まれた。それほど多くの人が集まらなかったのが残念だったが、やっぱり大自然のFUJI ROCKでベン・ハーパーの魂宿る歌声と共に過ごせた時間は、全てのことを忘れるほど心が浄化され、音楽の素晴らしさと熱い心を感じた一時であった。


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